久留米ラーメン

  メニュー

TOPページ 

観光地 

地域情報 

日本のホテル 

日本のニュース 

日本について 

美味しいもの 

海外事情 

海外のホテル 

雑学 

リンク 


更新日:
 2015年4月20日



◎久留米ラーメン(2015年4月13日)
 久留米ラーメン(くるめラーメン)は、福岡県久留米市を中心に作られている豚骨スープとストレートの細麺をベースにしたラーメンです。鹿児島県、沖縄県を除く九州、山口地のラーメンに影響を与えたと言われている豚骨ラーメンの元祖です。
 豚骨100%のラーメンは、現在も福岡県久留米市野中町で営業している「南京千両 本家」で生まれたそうです。その後、「南京千両 本家」の初代店主、宮本時男さんの知人である杉野勝見さんが久留米市内に開業した屋台「三九」で、現在の白濁スープが生まれたそうです。この白濁スープが広まり、現在の久留米ラーメンと呼ばれるラーメン文化になったそうです。ちなみに、ラーメンに海苔を乗せるようにしたのも「三九」が最初だそうです。
 当初の久留米ラーメンは、あっさりした半濁のスープで、若干、白濁しているものの、少し澄んでおり、コクはあまりないもののキレがあるラーメンだったそうです。それが時代を経るごとに濃厚になっていき、どんどんコッテリとしたスープに変わっていったそうです。現在の久留米ラーメンは、濃厚な豚骨スープが特徴のお店が多いですが、濃厚であっても意外にさっぱりしているそうです。
 また、現在でも濃厚な豚骨ラーメンではなく、あっさりスープの食堂系、濃厚なスープの国道系と呼ばれるラーメンも存在するそうです。
 久留米ラーメンの豚骨スープは、「継ぎ足し」と呼ばれる製法で作られています。熟成したスープに新しいスープを継ぎ足して作る作り方で「呼び戻し」とも呼ばれています。この「呼び戻し」という技法を完成させたのは、現在も久留米市でラーメン店を営業している「大砲ラーメン」の創業者の香月昇さんだそうです。ちなみに「呼び戻し」という名前を付けたのは香月昇さんの息子さんで、現在、株式会社大砲の社長をされている香月均史さんだそうです。なお、久留米で老舗といわれるラーメン店は、スープを炊くのに寸胴ではなく、羽釜(はがま)を使うお店が多いそうです。
 また、久留米には、そもそも替玉文化はなかったそうです。杉野勝見さんの「三九」の豚骨ラーメンが北九州市や佐賀、熊本などから徐々に九州に広がり、その後、博多ラーメン、さらに博多ラーメンの発展で長浜ラーメンが生まれたそうですが、替玉は長浜で生まれたそうです。その替玉も久留米に入ってきて、現在の形ができているそうです。ちなみに30年くらい前に久留米で初めて替玉を導入したのは大砲ラーメンだそうです。
 ちなみに久留米では、中太ストレート麺を軟らかめに茹でた「ヤワメン」が主流だそうです。軟らかく茹でることでスープの味が麺に染み込んでよりいっそう美味しくなるからだそうです。また、豚の背脂を揚げた久留米ならではの「カリカリ」をスープと一緒に味わい、麺、具と食べ進めるのが久留米流だそうです。
 具は店によって異なりますが、「カリカリ」のほかチャーシュー、メンマ、紅ショウガ、ノリなどが一般的です。ラーメンのお供には「焼きめし」がお勧めだそうです。味付けにラーメンと同じ「元ダレ」を使っているため、ラーメンに良く合うそうです。