ハッシュドビーフ

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更新日:
 2015年11月30日



◎ハッシュドビーフ(2015年11月15日)
 「ハッシュド・ビーフ(hashed beef)」は、その名称から西洋の料理と思われがちですが、日本で生まれた料理とされています。というのは、「ハッシュドビーフ」という料理が海外には無いのです。日本では、薄切りの牛肉と玉ネギを炒めて、デミグラスソースで軽く煮込んだ料理とされています。ビーフシチューにも似ており、ハヤシライスに激似の料理ですが、異なる料理とされています。
 西洋には「ハッシュドビーフ」という料理はなく、一般的な料理名は、「ハッシュ(Hash)」です。この「ハッシュ」でビーフ(牛肉)を使った料理が「ハッシュドビーフ」になると考えられますが、特別な名称としては存在しないようです。
 ハッシュは、細かく刻んだ肉、ジャガイモ、揚げた玉ネギからなる料理です。もともとの名前はフランス語の切り刻むという意味の「hacher」からきているとされています。英語の「ハッシュ(hash)」は「(肉などを)細かく切る」の意味です。もともとは余った食材を食べるための料理として生まれ、食材を細かく刻んで煮込んで食べたようです。イギリスでは「ハッシュ」は、14世紀には一般的に作られ、食べられていたようです。
 このように、もともとの「ハッシュ」には「デミグラスソース」は関係ありません。食材を細かく切って、煮込んだ料理のようです。ここに「牛肉」をありがたがって、食材として使用した時に名前として付けた料理が「ハッシュド・ビーフ」ということになります。
 それが、何故か、日本ではデミグラスソースで牛肉をメインに煮込んだ料理として「ハッシュドビーフ」が生まれたようです。いつ、どこで、どのようにして、ということが全く分かりませんが、ドミグラスソースが日本に入ったのは、明治20年代以降のことらしいので、それ以降に生まれた料理であると考えられます。
 また、ハヤシライスも似たような料理ですが、何故、同じような感じの料理で、異なる名前なのか、ハヤシライスも謎が多い料理なので、確かなことが分かりません。