トコロテンのお話

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更新日:
 2010年7月25日


◎ところてん(2010年7月25日)
 「ところてん」とは、海草である「テングサ」を煮て溶かし、型に流して、冷やして固めた食品です。一般的には、ところてん突きで突いて、細く麺状に押し出したものに、醤油や酢をかけ、辛子などを添えて食べます。
 ところてんの歴史は古く、テングサを煮溶かす製法は、遣唐使が持ち帰ったとされています。当時は、テングサを「凝海藻(こるもは)」と呼んでおり、「ところてん」は俗に「こころふと」と呼ばれ、漢字で「心太」が当てられていたようです。この「こころふと」の「こころ」は「凝る」が転じたもので、「ふと」は「太い海藻」を意味していると考えられていますが、正確な由来は分かっていないようです。
 室町時代になって、「心太」は湯桶読みで「こころてい」と呼ばれるようになり、更に「こころてん」となり、江戸時代の書物では「ところてん」と記されているそうです。
 ところてんは、地域によって様々な食べ方があるそうです。一般的には、酢のタレをかけて食べるのですが、他にも黒蜜のタレをかける場合や、酢みそ、だし汁、二杯酢、さらにはサラダやきゅうりの千切り(酢の物)と合わせたり、最近ではキムチと合わせたり、冷やし中華に入れたり、あるいは冷麺風に食べるなど、様々な食べ方があるようです。
 ところてんを乾燥させたものや、天草を煮立て寒ざらしにするなどして乾燥させたものが「寒天」です。どちらも同じ天草からできていますが、乾燥しているものが寒天です。寒天に水分を吸収させるとところてんのようになります。