台湾まぜそば

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更新日:
 2022年6月5日



◎台湾まぜそば(2022年7月17日)
 「台湾まぜそば」とは、「台湾ミンチ」と呼ばれる、辛い味付けがされた挽肉を茹で上がった麺の上に乗せ、さらにその上にニラやネギ、卵黄や魚粉などをかけ、よくかき混ぜて食べる麺料理です。汁無し麺の1種で、好みでおろしニンニクを入れて食べます。
 「台湾まぜそば」を生み出したのは、名古屋中川区に本店を持つ「麺屋はなび」の創業者、新山直人氏です。もともと塩と醤油の2種類のラーメンだけだったそうですが、人気がでてきたことでメニューを増やそうと考え、独立前に「台湾ラーメン」の名店「幸龍」で修業していたことから、自分の店でも台湾ラーメンを作ろうと考えたそうです。しかし、具材の台湾ミンチが当時の鶏の淡麗系のスープに全く合わず、とても商品にはならなかったそうです。そこで、台湾ミンチを捨てようとした時、当時のアルバイトの女性が「まかないで食べてもいいですか?茹で上げた麺にかけて食べてもいいですか?」と聞いてきたそうです。台湾ミンチを茹でた麺にからめて食べてみると、意外に美味しかったそうです。そこで研究を続け、納得できる味になったことで「台湾まぜそば」として商品化し、売り出したそうです。
 最初は限定メニューとして提供していたそうですが、人気が出たことで通常メニューにしたそうです。ただ、現在の形になるまでには3年ほどかかったそうです。「麺屋はなび」の台湾まぜそばの麺は、全粒粉入りの自家製麺を使い、加水率を高めにして麺肌はうどんを意識しているそうです。茹で時間は長め(6分程度)にして、麺を茹で上げた後に湯切りしないで、テボの中でスリコギで麺をグリグリと押し付け麺を傷つけるそうです。麺に傷が付くと糊みたいな粘りができ、この糊の甘味が醤油や唐辛子などの辛さの角を取り、まろやかな味わいになる上、タレが麺に絡みやすくなるそうです。この糊の甘味が、刺激的な味の中に入ることで、辛いだけじゃなく奥行きができ、深みがある台湾まぜそばに仕上がるのだそうです。
 2013年9月27日(金)~11月11日(月)に開催された「なごやめし博覧会」で行われた「新なごやめし総選挙」において「元祖台湾まぜそば」は準グランプリを受賞しました。これをきっかけとして「台湾まぜそば」は「名古屋めし」として認知され、一気に知名度が広がりました。その後は取材が殺到し、東京にも進出し、名古屋だけでなく日本全国に広まりました。ちなみに「台湾まぜそば」というネーミングについて、「台湾ラーメン」の元祖である「味仙」にも了承をもらっているそうです。
 現在では、色々な店が「台湾まぜそば」という商品を出していますので、ブームになっているかもしれません。