麺屋はなび

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更新日:
 2022年7月17日



◎麺屋はなび(2022年7月20日)
 「麺屋はなび」の創業者、新山直人氏は愛知県名古屋市出身で、高校を中退後、「台湾ラーメン」の名店「幸龍」など、複数の中華料理店に勤務し、最後は「白揚」というお店に6年勤務し、合計12年の修業の後、2008年8月1日に独立し、「麺屋はなび」をオープンしました。
 それまでの間に21歳で結婚し、24歳で長男、27で次男が生まれており、当時の月給は妻子を養うのに精いっぱいで、貯金は全くない状態だったそうです。ノート1冊分の事業計画書を書いたものの、結局は保証人の能力によって旧、国民政策金融公庫から900万円借り、10年間で返すというローンを組むことができたそうです。ちなみに保証人は奥さんの父親だそうです。
 オープンした当初、塩(700円)と醤油(700円)のラーメン、2種類しかメニューがなかったそうです。どちらも自信作だったそうですが、宣伝広告費がなく、全然、客が来なかったそうです。ところがラーメン好きの人達の間で口コミが広がり、少しずつ客が増え、そのうちメディアの目に留まり、ラーメン専門誌の人が取材に来たり、テレビが来るようになったそうです。そして開店して1年もしないうちに中京テレビの「2009夏 ラーメン王決定戦」という番組に出演することになり、しかも初代チャンピオンに選ばれたそうです。さらに中京テレビの「下半期総決算!大反響の店2009」という番組でも1位になり、客が劇的に増えたそうです。
 すると塩と醤油だけでなく、もっと店を繁盛させるためにメニューを増やそうと考えたそうです。そして、過去の経験をもとに台湾ラーメンに挑戦したそうです。しかし、具材の台湾ミンチが当時の鶏の淡麗系のスープに全く合わず、とても商品にはならないと思い、捨てようとしたそうです。その時、当時のアルバイトの女性が試作に使った台湾ミンチを見て「まかないで食べてもいいですか?茹で上げた麺にかけて食べてもいいですか?」と聞いてきたそうです。それを食べてみると、意外に美味しかったそうです。そこで研究を続け、納得できる味になったことで「台湾まぜそば」として商品化し、売り出したそうです。
 最初は限定メニューとして提供していたそうですが、人気が出たことで通常メニューにしたそうです。ただ、現在の形になるまでには3年ほどかかったそうです。「麺屋はなび」の台湾まぜそばの麺は、全粒粉入りの自家製麺を使い、加水率を高めにして麺肌はうどんを意識しているそうです。茹で時間は長め(6分程度)にして、麺を茹で上げた後に湯切りしないで、テボの中でスリコギで麺をグリグリと押し付け麺を傷つけるそうです。麺に傷が付くと糊みたいな粘りができ、この糊の甘味が醤油や唐辛子などの辛さの角を取り、まろやかな味わいになる上、タレが麺に絡みやすくなるそうです。この糊の甘味が、刺激的な味の中に入ることで、辛いだけじゃなく奥行きができ、深みがある台湾まぜそばに仕上がるのだそうです。
 2013年9月27日(金)〜11月11日(月)に開催された「なごやめし博覧会」で行われた「新なごやめし総選挙」において「元祖台湾まぜそば」は準グランプリを受賞しました。これをきっかけとして「台湾まぜそば」は「名古屋めし」として認知され、一気に知名度が広がりました。その後は取材が殺到し、東京にも進出し、名古屋だけでなく日本全国に広まりました。ちなみに「台湾まぜそば」というネーミングについて、「台湾ラーメン」の元祖である「味仙」にも了承をもらっているそうです。
 現在では「麺屋はなび」はチェーン展開し、直営6店とフランチャイズで合計19店を運営しています。東海地方だけでなく東京、大阪、鹿児島、マレーシアのクアラルンプール、韓国のソウルにも進出しており、日本国内だけでなく、海外にも事業を拡げています。

・麺屋はなび 高畑本店
 住所:愛知県名古屋市中川区高畑1-170
 TEL:052-354-1119
 営業時間:11:30〜14:00、18:00〜21:30
 定休日:月曜日、第1火曜日、第3火曜日
 駐車場:有
 アクセス:地下鉄、高畑駅、3番出口から徒歩約5分
 カード:不可
 席数:14席
 オープン日:2008年8月1日