皿うどん

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更新日:
 2022年1月31日



◎皿うどん(2021年1月31日)

 皿うどん(さらうどん)は、長崎県の郷土料理です。長崎市の中華料理店、四海樓の創業者、陳平順氏が、中国の「炒肉絲麺」(チャアニイシイメン、麺と細切り肉を炒めた焼きそば)をアレンジして作った料理とされています。「炒肉絲麺」はスープがなく、今でいう焼きそばのようなものだそうです。陳平順氏が、「ちゃんぽん」の別バージョンとして作った料理とされています。
 一説では当時、外国からソースの輸入が盛んになり、また国内でも生産が盛んになったことで、陳平順氏が平順は、このソースをベースにした新しい味の料理を考えたと言われているそうです。実際に1885年(明治18年)にはヤマサ醤油(株)が「ミカドソース」の商標で販売を開始したのを皮切りに1894年(明治27年)には越後屋(布谷徳太郎)が「三ツ矢ソース」を、1896年(明治29年)には山城屋(木村幸次郎、現、イカリソース)が「錨印ソース」を、1899年(明治32年)には野村洋食料品製造所(野村専治)が「白玉ソース」を製造、販売しています。また、現在でも長崎の人は「皿うどん」に長崎独特のソースをかけて食べているそうです。
 「四海樓」では、まず鉄鍋を煙がでるくらいに焼き、長崎の山海の幸であるイカ、エビ、蒲鉾、うちかき(小ガキ)、キクラゲ、キャベツ、豚などを細切りにしてラードで手早く炒め、少量のスープを加えて風味をつけ、そこに炒めておいた麺を入れてスープが残らなくなるまでになじませて調理するそうです。出前をできるように汁を少なくした料理を作ったとされています。「うどん」状の料理が「お皿」の上に乗って提供されたことから「皿うどん」と呼ばれたと考えられています。
 長崎県では、一般的に麺は細麺と太麺の2種類があり、細麺は事前に油で揚げることが多く、通称パリパリ、バリバリ、バリ麺というそうです。太麺は「中華麺(ちゃんぽんの麺)」を蒸すかゆでて下ごしらえします。一般的に細麺は揚げてあんかけにし、太麺は焼きそば、焼きうどんのように他の具材と一緒に炒めるか、鍋で焼いてから具を載せます。