饅頭のお話

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更新日:
 2009年1月28日


◎饅頭(2009年1月28日)
 饅頭(まんじゅう)とは、小麦粉などを練って作った皮で小豆餡などの具を包み、蒸した菓子です。和菓子の一種で、「万十」、「万頭」、「曼頭」などと書くこともあります。

 饅頭は、暦応年間(1338~1342、室町時代)に、宋の林浄因が日本に伝えたとされています。もともとは、中国のマントウ(饅頭、mántou、現在で言う包子(パオズ))であったと思われます。
 当初、中に入れるものは肉でしたが、禅宗のお茶と一緒に食べる菓子として利用される際、日本の仏教では肉食を禁じられていたので、肉の代わりに小豆を利用するようになったそうです。当時の日本には砂糖がなかったため、塩味のあんこだったようです。林は奈良の漢國神社の近くに住み、塩瀬という店を立て評判になったそうです。林浄因は漢國神社境内社の「林神社」に祀られ、製菓業者の信仰を集めているそうです。
 その後、室町時代の終わりごろから南蛮貿易によって砂糖が輸入されるようになると、あんこに砂糖を入れるようになったようです。しかし、最初の頃は、砂糖が高級品であったため、砂糖の入った餡の饅頭は庶民の口には入らなかったようです。甘いあんこを使ったお饅頭などの和菓子が広まったのは、江戸時代の中頃からのようです。これは、砂糖の輸入が増えたことと、徳川吉宗がさとうきびの栽培を奨励したことが原因のようです。
 現在では茶饅頭、温泉まんじゅう、酒饅頭、塩饅頭など、いろいろな饅頭があります。