麩の焼き

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更新日:
 2014年11月2日


◎麩の焼き
 「麩の焼き」は、「麩焼き」とも言われる小麦粉を主体とした和菓子です。小麦粉を水で溶いて、平鍋に入れて薄く焼いて、芥子の実などを入れ、山椒味噌や砂糖を塗った生地を巻物状に巻いて成形した食べ物です。
 巻いた形が巻物経典を彷彿とさせることから、仏事用の菓子として使われてきました。「秋の膳」の和菓子であり、茶会の茶菓子として、安土桃山時代の千利休が作らせていたそうです。利休の茶会記「利休百会記」にも、その名が記載されているそうです。なんと利休は、88回の茶会のうち、68回の茶会で使っていたそうです。
 江戸時代末期には、味噌に替えて餡を巻く「助惣焼(すけそうやき)」というお菓子ができました。さらに、明治時代になると「もんじゃ焼き」や「どんどん焼き」が生まれたと言われています。さらに1923年(大正12年)の関東大震災の後には主食的な位置を占めるようになっていったようです。そして大正から昭和にかけてウスターソースを使用する「もんじゃ焼き」や「一銭洋食」という食料不足を補う料理に変化し、さらにコンニャクや豆といった具を入れ、醤油で味付けして食べる「ベタ焼」や「チョボ焼」が誕生し、それがお好み焼きに発展していったようです。すなわち、「麩の焼き」は、「お好み焼き」のルーツなのだそうです。