デミカツ丼

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更新日:
 2017年11月19日


◎デミカツ丼(2017年11月19日)
 「デミカツ丼」とは、その名の通り、トンカツにデミグラスソースをかけた丼です。カツ丼の1種であると言えるかもしれませんが、一般的ではなく、岡山市のご当地グルメとして有名です。「デミカツ丼」は「デミグラスソースカツ丼」、「ドミグラスソースカツ丼」、「ドミカツ丼」などとも呼ばれています。
 岡山市の料理店「味司 野村」の創業者である野村佐一郎氏が、東京の帝国ホテルで料理修行中に考案したのが発祥だそうです。野村氏は、帝国ホテルのドミグラスソースのあまりの美味しさに感動し、「このドミグラスソースをご飯に合わせて地元のみんなに食べさせたい」と思ったそうです。そこで試行錯誤の末、ご飯とドミグラスソースとトンカツを一緒に食べるという食べ方にたどり着き、「ドミグラスソースカツ丼」を生みだしたそうです。
 その後、1931年(昭和6年)に岡山市に「野村食堂」という食堂を開業した時、数あるメニューの中の1つとして「ドミグラスソースカツ丼」を登場させました。「味司 野村」の「ドミグラスソースカツ丼」は、御飯の上に茹でキャベツ、ドミグラスソース、トンカツ、5粒のグリーンピースが乗っています。茹でキャベツを使うのは、野村佐一郎さんが「生のキャベツは合わない」と考えたからだそうです。
 デミカツ丼は、岡山市民に評判となり、他の大衆食堂、喫茶店、洋食店、ラーメン店などでも同様の料理を提供するようになり、岡山市中心市街地では、多くの店でデミカツ丼を出すようになったそうです。
 デミカツ丼は、丼に飯を盛ってデミグラスソースをかけ、その上に千切りキャベツを乗せ、さらにその上から揚げたての豚カツをいくつかに切り分けて乗せて、さらに、その上からデミグラスソースをかけるものと、デミグラスソースの中にくぐらせた豚カツを乗せるものの2パターンがあります。トッピングとして、グリーンピースを数個乗せたり、うずらの生卵を乗せたりする場合もあります。
 なお、岡山市でデミカツ丼を古くから提供しているお店では、「デミカツ丼」を単に「カツ丼」としてメニューに記載し、一般的な卵とじのカツ丼は「卵とじカツ丼」、「卵カツ丼」、「カツたま丼」などと記載していることが多いようです。