クリームパン

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更新日:
 2015年9月3日



◎クリームパン(2015年8月14日)
 クリームパンとは、中にカスタードクリームが入っている菓子パンです。シュークリームの美味しさに感銘を受けた中村屋の創業者、相馬愛蔵が、これをパンに応用することを考え、1904年(明治37年)にクリームパンの製造、販売を始めたのが始まりだそうです。発売されたクリームパンは、体力向上が叫ばれていた時代に栄養価の高い食べ物として受け入れられ、次第に全国に広まっていったそうです。
 相馬愛蔵は、東京専門学校を卒業すると北海道へ渡り、札幌農学校で養蚕を学んだそうです。その後、地元である長野県安曇野に帰郷し、養蚕や農業に携わっていたそうですが、妻である相馬黒光が村での生活に馴染めず、健康も害したため、療養のために上京したそうです。
 東京の本郷で何か商売をしようと考え、最初は、西洋のコーヒー店をやろうと思ったそうです。しかし、似たような店が本郷にできてしまったため、コーヒー店はあきらめたそうです。そして、当時、流行していた「パン屋」になろうと考え、新聞に「パン店譲り受けたし」と三行広告を出したそうです。その結果、東京大学正門前にあったパン屋、中村屋を当時のお金700円で買い取り、屋号はそのままで1901年(明治34年)にパンの製造販売を始めました。
 そして1904年(明治37年)にクリームパンを考案し、販売しました。相馬愛蔵氏は、御得意さんに対し、これはと喜んでもらえるような新製品を作り出したいと考えていたそうです。そんなある日、初めてシュークリームを食べ、その美味しさに驚いたそうです。そしてクリームを餡パンの餡の代りに用いたら、栄養価はもちろん、新鮮な風味を加えて、餡パソよりは一段上がったものになると考えたそうです。そこで、早速、作って店に出すと非常に好評だったそうです。ただし、中村屋が売り出したクリームパンは切れ目のない半円形で、分度器のような形だったそうです。
 しかし、現在ではクリームパンと言えば、グローブみたいな形をしているものが多いのではないでしょうか?何故でしょうか。
 一説には、昭和20年代に現在のグローブ型になったようです。クリームパンに限らず、パンの内部に詰め物をした場合、パン生地が発酵する時、パン自体は膨らんで大きくなりますが、生地の中のクリームは膨らまないため、焼きあがったパンを食べる時、内部に空洞ができていて、クリームが少ししか入っていないように見えてしまいます。そうすると、パンを食べた人に「クリームが少ない」とクレームをつけられてしまう(あるいは、文句を言われた)ため、切れ込みを入れて空洞をなくそうとした結果、グローブのような形になったと言われているそうです。