どろ焼き

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更新日:
 2020年4月21日



◎どろ焼き(2020年4月7日)
 「どろ焼き」は兵庫県姫路市のB級グルメです。お好み焼き、たこ焼き、もんじゃ焼きなどと同じ「粉もん」ですが、そのどれとも違う形状、食感の食べ物です。お好み焼きの生地に出汁とタコを入れて鉄板の上でオムレツのような形に焼いて、スプーンですくってつけ汁に漬けて食べる食べ物です。姫路市船場にあった「お好み焼ハウス 南の風」で生まれた料理です。
 「お好み焼ハウス 南の風」は1986年(昭和61年)、姫路市船場に開店したのが最初で、その後、順調に業績を伸ばしていき、市内にファミリー層向けの「南風」を2店舗開店し、1998年(平成10年)には3店舗目をオープンさせました。
 その頃、お好み焼を食べに来ていた家族の内、小さな子供が「お好み焼きでは無く、たこ焼きが食べたい」と言ったそうです。しかし、タコ焼き機がなかったので、お好み焼きのネタに玉子とダシ、タコを入れて鉄板の上でオムレツのような形に焼いて、明石焼き風にダシを添えて出したそうです。しかし、子供は「たこ焼じゃない!」と食べてくれなかったそうです。店員が「美味しいから食べて見て。」と促したところ、やっと食べてくれたそうですが、なんと「美味しい!」と言ってくれたそうです。
 その後、店主は本格的に商品化を企画し、「オムレツ風鉄板たこ焼き」を商品化し、「どろ焼き」と命名し、1999年(平成11年)から販売を始めました。ダシたっぷりの生地を300℃以上の鉄板でふわっと焼き上げ、オムレツのような扁平な小判型に仕上げます。高温で焼き上げるため、外はパリッと、中はとろ~りフワフワな食感になっています。スプーンやコテでひと口分を切り分け、テーブルに備わっている出汁に漬けて食べます。
 「お好み焼ハウス 南の風」は新商品「どろ焼き」のヒットによって業績が上がり、兵庫県を中心に店舗数を増やしていきます。2003年(平成15年)には屋号を「お好み焼ハウス 南の風」から、現在の「喃風」に変更しました。そして兵庫県以外にも愛知県、大阪府、熊本県、東京都と直営店、フランチャイズ店を次々と開いていきました。
 これに伴い姫路市内では、ご当地グルメとしてお好み焼き屋さん、鉄板焼き屋さんで「どろ焼き」を提供するお店が増えてきました。現在では牛すじやこんにゃくが入った「どろねぎすじこん」や、豚入りの「どろ豚」など、色々な種類が出きているようです。だし汁につけて食べる以外にも、ネギ醤油で食べるのも美味しいそうです。