長崎ちゃんめん

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更新日:
 2020年9月30日



◎長崎ちゃんめん(2020年9月22日)
 「長崎ちゃんぽん」に似ていますが、「長崎ちゃんめん」です。これは、料理の名前でもあり、店名でもあります。全国的には、「長崎ちゃんぽん」が有名ですが、これとは似て非なるものが「長崎ちゃんめん」です。山口県の会社が提供しており、山口ローカルのチェーン展開をしているお店です。
 「長崎ちゃんめん」は、元々、小川英彰氏が1956年(昭和31年)に山口県宇部市で個人営業による飲食店「五平太食堂」を開店したのが始まりです。この頃の情報はありませんが、その後、1966年(昭和41年)には「有限会社レストラン五平太(本社、山口県宇部市)」を設立して法人化しました。
 そして、1971年(昭和46年)6月に麺料理レストラン「長崎ちゃんめん」の1号店を山口県の厚狭(あさ)にオープンしました。純粋な「長崎のちゃんぽん」ではなく、「ちゃんぽん」を「現代風にアレンジしたちゃんぽん」というイメージでオリジナルの麺、味付けにしたことが理由かもしれません。「ラーメンとチャンポンの合いの子」みたいな料理かもしれません。
 順調に業績を伸ばしたとみえ、1973年(昭和48年)には「有限会社レストラン五平太」を「株式会社五平太」に組織変更しています。この「株式会社五平太」に長崎の「株式会社浜勝」という会社が業務提携を申し出てきたそうです。この「株式会社浜勝」は、後のリンガーハットです。当時、「株式会社浜勝」は新しい事業を模索しており、長崎で愛されているチャンポンを現代風にアレンジして売り出そうと考え、先行していた五平太に協力を求めたそうです。そして「株式会社浜勝」は「長崎ちゃんめん」の名称を九州で使用する権利を買い、1974年(昭和49年)8月13日、「長崎ちゃんめん」という店を長崎市宿町に開店しました。これが後に「長崎ちゃんぽん リンガーハット」としてチェーン展開していくことになります。
 ちなみに「株式会社浜勝」は1977年、福岡に12店目を出店する時、「長崎ちゃんめん」の屋号に関する契約を解消したそうです。全国にチェーン展開するにあたり、株式会社五平太が運営している「長崎ちゃんめん」と名前が同じでは混乱すると考えたようです。結果、「リンガーハット」は全国に展開し、非常に大きな知名度を得、かつ「長崎ちゃんぽん」を有名にしました。
 小川英彰氏は、その後も事業を広げていき、1974年(昭和49年)には中華料理「敦煌」という店の1号店をオープンさせ、こちらもチェーン展開を図っていきます。1982年(昭和57年)には本社及びセントラルキッチンを山口県小野田市(現、山陽小野田市)に移転、1988年(昭和63年)には社名を「株式会社パオ」に変更しています。
 その後、2005年(平成17年)にジー・コミュニケーションと業務提携を締結、創業者の小川英彰氏は一線から身を引いたようです。その後、ジー・コミュニケーションの子会社となり、さらに2007年(平成19年)7月1日に社名を「株式会社ジー・ネットワークス」に変更し、2013年(平成25年)8月1日に株式会社ジー・テイストに吸収合併されました。
 「長崎ちゃんめん」では、1971年の創業以来、中華鍋を使って直火で煽る「熟練の技」で調理をしています。「熟練の技」で炒めた野菜はシャキシャキと歯触りがよく、野菜本来の旨みがギュッと閉じ込められているそうです。
 「長崎ちゃんめん」は山口県を中心に広島県、島根県、岡山県、兵庫県で37店舗(2020年9月現在)を運営しています。1971年(昭和46年)6月にオープンした1号店は、道路拡張のために1987年に閉店しました。その後、1990年に現在の地に山口厚狭店として移転、新築オープンしており、こちらが現在は1号店として認知されているようです。
たのが、この店舗である。

・長崎ちゃんめん



・長崎ちゃんめん 山口厚狭店
 住所:山口県山陽小野田市山川798
 TEL:0836-73-2744
 営業時間:11:00〜22:00
 定休日:1月1日
 駐車場:有
 アクセス:JR、厚狭駅から徒歩約10分
 カード:不可
 席数:37席
 オープン日:1990年