千とせ

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更新日:
 2022年9月3日



◎千とせ(2022年9月3日)
 「千とせ」は1949年に創業し、大阪市中央区難波、吉本新喜劇が上演している「なんばグランド花月」から歩いて1分くらいの場所にあります。劇場近くということで、出番前の芸人さん達が、よく利用しているお店だそうです。蕎麦、うどんのお店ですが、大阪で食べられている「肉吸い」という料理の発祥のお店として有名です。現在は三代目の森井一光氏が店主を務めています。
 「肉吸い」とは、関東では聞いたことがない料理ですが、「肉うどん」から「うどん」を抜いた料理で、「肉入りの吸い物」として食べるので「肉吸い」と名付けられたそうです。そして「千とせ」で「肉吸い」が生まれたのは、この料理が生まれたのは、ある芸人さんのお蔭だそうです。
 その芸人とは、岡八朗さんと一緒に吉本新喜劇の二大巨星と呼ばれ、新喜劇の黄金時代を築き、長きに渡って君臨した花紀京(はなき・きょう)さんです。花紀京さんが、ある日、ひどい二日酔いの状態で花紀京さんがお店を訪れ、重たい物は食べたくないと「肉うどん、うどん抜きで」と注文したそうです。この食べ方が芸人仲間で広まり、「千とせ」の一番人気のメニューになったそうです。
 その後、明石家さんまさんやダウンタウンなどが「うどん屋のくせにうどんを出さない変な店がある」とテレビ番組などで言った結果、お店は有名になっていったそうです。また、吉本の芸人の間では「千とせに行けば売れる」というジンクスも生まれ、ますます芸人さんが行くお店になったそうです。
 現在の「千とせ」の「肉吸い」は、「肉うどん」の「うどん」の代わりに「半熟玉子」を入れています。カツオとウルメをブレンドした出汁に、少し甘めの牛肉をたっぷり入れ、半熟卵、刻んだ青ネギが載った一品です。さらに豆腐を入れた一品もあります。
 「千とせ」では「小ごはん」に生卵を落とした玉子かけごはんの事を「小玉」と呼んでいて、「肉吸い」と「小玉」のセットが人気のメニューだそうです。「小玉」には、厳選した醤油に出汁を加えたオリジナルの「玉子かけごはん専用醤油」をかけて食べるのだそうです。
 「千とせ」は2012年4月になんばグランド花月の1階に「千とせ べっかん」という支店をオープンしました。こちらの店舗は、四代目の店主、森井勇貴氏が腕を振るっています。大阪に行ったら、一度は食べてみたい料理ですね。

・千とせ 本店
 住所:大阪府大阪市中央区難波千日前8-1
 TEL:06-6633-6861
 営業時間:10:30〜14:30(売り切れ次第終了)
 定休日:火曜日
 駐車場:無
 アクセス:大阪市営地下鉄、御堂筋線、なんば駅から徒歩約5分
 カード:不可
 席数:18席(テーブル4人席×3、6人席×1)
 オープン日:1949年