一番カルビ、一番かるび

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更新日:
 2020年8月30日



◎焼肉一番カルビ(2020年8月25日)
◎焼肉一番かるび(2020年8月25日)

 「焼肉一番カルビ」は、愛知県豊橋市に本社がある株式会社物語コーポレーション(ものがたりコーポレーション)が運営している焼肉チェーン店です。物語コーポレーションは、焼肉きんぐ、焼肉一番かるび、焼肉一番カルビ、熟成焼肉 肉源、牛たん大好き 焼肉はっぴぃ、丸源ラーメン、二代目丸源、きゃべとんラーメン、お好み焼本舗、寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵、魚貝三昧 げん屋、しゃぶとかに 源氏総本店などを展開しており、2020年6月30日現在、国内529店舗(直営308店舗/FC221店舗)、海外11店舗を運営しています。
 「焼肉一番カルビ」は、物語コーポレーションの前身である「株式会社げんじ」が1995年12月に愛知県豊橋市に1号店を開店したのが始まりです。株式会社げんじは、1997年6月に「株式会社物語コーポレーション」に社名変更しています。
 「焼肉一番カルビ」は、げんじの社長だった小林佳雄氏が、それまで日本になかった新しい焼肉店として生み出したお店です。当時、2人の役員を除いて、全員が反対した事業だったそうです。当時の焼肉店のイメージは、街中にあって和牛を出すうす汚れた小さな店でした。しかし、1980年代に牛肉の輸入が自由化されたことで、米国産の牛肉を安く提供できる環境は整っていました。そこで、条件も整っていました。そこで小林佳雄氏は、非常識なくらいの大きな店を作って、「焼肉店は狭くて汚くて値段が高いもの」という常識を打ち壊そうと考え、店をきれいにし、看板や外装も目立つように工夫したそうです。
 新業態の焼肉店「焼肉一番カルビ」、1号店の曙店は、郊外のロードサイド立地に出店しており、店舗は96坪、142席という大きさです。当時の常識では、人口30万人の地方都市の郊外店としては大きすぎる規模だったそうです。ところが、この曙店は年商4億円近くを売り上げ、連日、店の前に行列ができたそうです。
 小林佳雄氏は、「店をきれいにするだけで、それまで焼肉店の客にならなかった普通の人が入って来られるようになるだろう」と考えたそうですが、この考えが見事に当たったということになります。2020年現在、焼肉店は、このような店舗が非常に多く、乱立している状態です。現在の焼肉店ブームを作ったのは小林佳雄氏だということです。
 1998年12月には、愛知県岡崎市にフランチャイズ1号店となる「焼肉一番カルビ 羽根店」を開店し、その後、店舗数は拡大していきます。しかし、上述したように類似店が多数出現したため、物語コーポレーションは戦略転換することを考え、2002年、差別化のために「和風」を打ち出すことにしました。そこで、店名をあえて墨文字で「一番かるび」と平仮名表記し、ユニホームも和風にし、「高級感」や「専門店」というイメージを出した店舗を展開しました。それが2002年10月、神奈川県大和市にオープンした「一番かるび」1号店です。
 さらに、その後、食べ放題への転換を行い、2007年3月に石川県野々市市に「焼肉きんぐ」1号店をオープンさせます。時代の流れもあり、「焼肉一番カルビ」も「焼肉一番かるび」も、「焼肉きんぐ」に転換しています。
 2020年現在、焼肉一番カルビは、長野県に1店舗、愛知県内に3店舗の計4店舗が残っているだけです。一方の焼肉一番かるびは千葉県、新潟県、長野県、静岡県の各県に1店舗ずつの4店舗しかありません。また、焼肉一番カルビの1号店だった豊橋市の曙店も、焼肉一番かるびの1号店だった大和市のつきみ野店も、いずれも「焼肉きんぐ」に変わっています。