ちよだ

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更新日:
 2015年8月5日



◎ちよだ(2015年8月2日)
 山梨で有名な麺料理と言えば「ほうとう」ですが、この「ほうとう」を冷やして食べる「冷やしほうとう」とも言うべき料理は、「おざら」と呼ばれています。「ちよだ」は、この「おざら」発祥のお店です。
 おざらは、いわゆる、ざるうどんみたいな料理で、ほうとうに使われている麺を茹でた後、冷水でさらし、少し温かい汁につけて食べる料理です。汁は醤油がベースになっていることが多く、煮干しなどで出汁をとり、ゴボウ、ニンジン、ダイコンなどを入れた具沢山の甘辛い熱々のスープです。ざるうどんとの違いは、麺が「ほうとう」の麺である、ということだけでしょうか。したがって、「冷やしほうとう」というよりも、「冷やしきしめん」といった感じの料理です。
 「ちよだ」は、JR甲府駅南口から徒歩5分くらいの場所、山梨県甲府市丸の内にあるお店です。昭和16年(1941年)の創業で、1970年頃に山梨県敷島町(現、甲斐市)の田舎料理である「おざら」をメニューに取り入れたそうです。
 ただ、おざらは、「ちよだ」が新しく生み出した料理ではなく、もともと山梨県甲斐市(旧、敷島町)の郷土料理だったようです。当初は、麺にこだわりがなく、冷麦のような細い麺から、うどんのような(ほうとうのような)少し太い麺など、いろいろな茹でた麺が冷めてしまったものを温めた汁につけて食べられていたようです。
 この料理を初めて商品化したというのが、「ちよだ」なのだそうです。「ほうとう」は、熱々の料理のため、夏の時期は売上が落ちたそうです。そこで、「冷やしほうとう」とも呼べる「おざら」を売り出したところ、他のお店も真似をするようになり、山梨県内に広がっていったようです。このため、「おざら」は夏期限定のメニューである店が多いようです。
 「ちよだ」のおざらの麺はほうとうに使用する幅広の平麺で、つるっとしていて、少しもっちりした柔らかい麺です。麺の量は、成人男性には、やや少ない感じです。大盛り(ないかもしれませんが)でも、ペロリと食べられそうな感じでした。
 つけ汁は温かく、鰹出汁の効いた醤油ベースで油揚げ、ニンジン、エノキ、タケノコ、長ネギ、椎茸のほか、鶏の挽肉がパラパラと入っていました。あっさりとした薄味で、麺と合わせると、もっと濃い味でも良いのではないかと思いました。
 昼のメニューは、ほうとう、おざら、ゆもりの3種類です。これ以外にも、馬刺し、モツ煮、冷奴、漬物などの一品料理があります。ゆもりは、平日のみのメニューとなっており、土日、祝日はないそうです。
 おざらとゆもりは15分前後、ほうとうは40分くらいかかるようです。一緒に行った人がほうとうを頼んだところ、「40分以上かかるけど?」と店の小母さんから言われました。ほうとうを食べたかったようですが、時間がないことから、しぶしぶおざらに変更していました。



     これが「おざら」です。



     麺は、こんな感じです。



     つけ汁です。

・ちよだ
 住所:山梨県甲府市丸の内2-4-8
 TEL:055-222-5613
 営業時間:月〜金:11:30〜13:30 17:30〜22:30
      土:11:30〜13:30 18:00〜20:00
 定休日:日曜、祝日、さらに不定休
 駐車場:無
 アクセス:JR、甲府駅、南口から徒歩4分。甲府駅から235m。