インデアンカレー

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更新日:
 2022年8月7日



◎インデアンカレー(2022年6月27日)
 「インデアンカレー」は、「レストラン ニューカナザワ」で働いていた野村幸男氏が1964年(昭和39年)に独立し、カレーの専門店として開業したお店です。同じ「レストラン ニューカナザワ」で働いていた田中吉和氏は1961年(昭和36年)に独立し、「洋食タナカ」を開業していました。ただ、1963年頃にはカレーが人気になっていたようですので、これを参考にして洋食屋ではなく、「カレー専門店」にしたのかもしれません。また、店舗の場所が金劇ビル(現在の金劇パシオン)の地下街で、狭かったのかもしれません。カレーの専門店ならば、6畳ほどの狭いスペースでも開業出来ると考えて、カレー専門店にしたのかもしれません。
 野村幸男氏は「レストラン ニューカナザワ」で働いていた当時、和食部門にいたそうで、「インデアンカレー」をオープンするにあたり、同じ「レストラン ニューカナザワ」の洋食部門で働いていた今度忠氏に声をかけたそうです。この今度忠氏は先の田中吉和氏と仲が良かったそうです。そして「洋食タナカ」で人気となっていたカレーのレシピを直接、受け取っているそうです。しかも、当時、大人気だった「洋食タナカ」のカレーのレシピを田中吉和氏から直接、渡されたのは今度忠氏だけだそうです。ということは、「インデアンカレー」のメインとなるレシピは「洋食タナカ」=現在の「カレーのチャンピオン」と同じなのかもしれません。(私は、まだ、どちらのカレーも食べていないので、何とも言えません。)
 野村幸男氏は新しいことをされるのが好きなようで、「野菜玉子カレー」(現在では、通称「ヤサタマ」として、も親しまれているメニュー)や、「ハンバーグカレー」など、トッピングの幅を増やしたカレーをメニューに加えました。「野菜玉子カレー」は、野菜炒めを入れたオムレツをカレーにトッピングし、トンカツソースとケチャップ、マヨネーズをかけた料理で、普通のカレー料理にはないものだと思います。当時は田中吉和氏などから、「そんなん邪道や」と諫められていたそうですが、インデアンカレーから独立したカレー店が多い富山県では「ヤサタマ」がポピュラーになっているそうです。
 また、当時、他に先駆けてFC(フランチャイズ)展開を行ったのも野村幸男氏が最初なようです。ちなみにFC1号店は、その後、独立し、洋食屋の「てきさす」として、現在まで続いているそうです。このFC展開は「てきさす」以外にも成功し、北陸3県で48店舗を展開するまでになったそうです。しかし、外食不況の影響で1992年(平成4年)までに直営店を全て閉鎖しました。
 その後、野村幸男氏が病気で一線を退くことになり、結果として会社は2003年(平成15年)に解散してしまいました。それ以降は弟の野村建次さんが残ったFCの5店舗にルーの提供のみを行ってきました。
 しかし「ゴーゴーカレー」が起こした「金沢カレー」ブームによって、ファンの熱い要望を受け、「インデアンカレー」を復活させるプロジェクトが動き出します。そして昔からのインデアンカレーのファンだったという金沢市内在住の不動産業、田井仁氏が創業者、野村幸男氏の弟で、カレールーの製造に携わっていた野村建次氏に復活の話を持ち掛け、2011年12月3日、「インデアンカレー」の直営店を金沢市三口町にオープンさせました。
 「インデアンカレー」の再開にあたり、コンセプトは「昔懐かしい洋食屋」とし、レトロで落ち着いたお店造りに注力したそうです。Web siteでは、デカデカと「昔懐かしい洋食屋さん」と書かれ、下の方には「カレー&スパゲティ― インデアンカレー」と書かれています。メニューは豊富で、昔の「カレー専門店」ではないようです。ただ、カレーの味は、当時の味のままだと思われますので、是非、食べてみたいですね。

・インデアンカレー
 住所:石川県金沢市三口町火353
 TEL:076-255-1710
 営業時間:11:00〜15:00、17:00〜20:30
 定休日:木曜日
 駐車場:有
 アクセス:北陸鉄道、浅野川線、三口駅より徒歩約5分
 カード:不可
 席数:42席
 オープン日:2011年12月3日