玉泉亭

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更新日:
 2014年2月5日



◎玉泉亭(2013年8月8日)

 玉泉亭は、横浜市伊勢佐木町にある中華料理屋さんです。店舗の店構えも、店内の雰囲気も、どこの町にもあるような極普通の中華料理屋さんです。しかし、この店は、横浜名物のサンマーメン発祥のお店として、その筋では有名なお店なのです。
 サンマー麺とは、一般には知られていないかもしれませんが、横浜を中心とした神奈川県東部地域では広く知られている麺料理です。
 サンマー麺は漢字で「生馬麺」と書かれる麺料理です。醤油味のラーメンの上にモヤシを中心とした具材のあんかけがかかった料理だと言えば、分かりやすいでしょうか。横浜近郊では、どこの中華料理屋さんでもメニューに乗っているようですが、他の地域では見ない料理だと思います。30年近く前、横浜市内の大学では、食堂のメニューにも載っているほど、ごくありふれたメニューでした。(しかし、地方から来た人には、何の料理か、全く分かりませんでした。)
 「生馬麺」の意味は「生(サン)」は「新鮮でしゃきしゃきした」と言う意味で、「馬(マー)」は「上に載せる」と言う意味があります。つまり新鮮な野菜や肉をサッと炒めてシャキシャキ感の有る具を麺の上に載せることから名付けられたと伝われているそうです。広東語の読み方で「生=サン」、「馬=マー」とのことで、調理法も、やや甘めの広東料理に似ているようです。
 玉泉亭の二代目が、戦後、考案し「生碼麺」と命名したとの内容が「かながわサンマー麺の会」のWeb Siteに記載されています。ちなみに、由来は「生(野菜)」、「碼(具)」を載せた麺という意味から付けられたと云われる、とのことです。
 また、「横浜のれん会」」のWeb Siteには「サンマーメンは2代目の時に始めて以来、人気を保っている。それまでの中国風の脂っこいのに少し注意して、それを緩和させるため工夫、あんかけ風に心がけ、日本人の舌や好みに合わせた。当時売れッ子のタレント前田武彦のグループが喜んで食べてくれたものだ、と語り継がれている。」との記載があります。
 玉泉亭は、大正7年(1918年)に初代、井田小三郎が、現在の伊勢佐木町ではなく、その近くにある曙町に「三国料理」という名前で開店したのだそうです。これは、西洋料埋、中華料理、日本料埋の意味で「三国」と名付けられたようです。その後、二代目、井田辰雄となり、戦後、現在の地に移転し、さらに昭和54年3月からは、三代目で現在も店主の井田武雄氏が継いでいるとのことです。
 伊勢佐木町に行ったら、是非、一度、本場のサンマーメンを食べてみると良いと思います。



     外観です。



     入口左側の看板です。



     ドアに貼られたポスターです。



     上のポスターのアップです。



     これが玉泉亭のサンマーメンです。

・玉泉亭
 住所:横浜市中区伊勢佐木町5-127
 TEL:045-251-5630
 営業時間:11:30〜21:30
 定休日:火曜日
 駐車場:無し
 席数:16席
 アクセス:横浜市営地下鉄、伊勢佐木長者町駅より徒歩5分