桔梗家

このサイトは、日本の地域の情報についてまとめました。

  メニュー

TOPページ 

観光地 

地域情報 

日本のホテル 

日本のニュース 

日本について 

美味しいもの 

海外事情 

海外のホテル 

食品の話 

雑学 

用語辞典 

リンク 


更新日:
 2010年10月10日



◎桔梗家(2010年8月20日)
 「桔梗家」は、墨田川にかかる国道14号の両国橋の東側にある沿い川魚料理の専門店です。1933年(昭和8年)創業という老舗のお店です。活きのいいドジョウ、ウナギ、鯉やなまず(冬期限定)など、いろいろな川魚を楽しめるお店です。ただ、お店の暖簾には「両国 どぜう 桔梗家」と書かれていますので、おすすめはドジョウ料理だと思います。
 ちなみに、ドジョウを「どぜう」と表記するようになったのは、「駒形どぜう」の初代店主、越後屋助七の発案だそうです。駒形どぜうは1801年、徳川11代将軍、家斉公の時代に創業した老舗です。もともとは「どぢやう」、あるいは「どじやう」と書かれていたのですが、文化3年(1806年)に発生した江戸の大火によって店が類焼した時、越後屋助七は「どぢやう」の四文字では縁起が悪いと考え、当時の有名な看板書き「撞木屋仙吉」に頼み込んで奇数文字の「どぜう」と書いてもらったそうです。これが評判を呼んで「駒形どぜう」が繁盛したため、色々なお店が真似るようになり、江戸末期頃には「どぜう」が一般化したそうです。
 かつては「駒形どぜう」、「どぜう飯田屋」、「どぜう ひら井」、「どぜう伊せ喜」とともに「東京五大どぜう屋」と呼ばれていたようです。(「どぜう伊せ喜」は東日本大震災の影響で老朽化していた建物が再建できず、廃業したそうです。)他のどぜう屋さんが建物を新しくする中、桔梗家は、昔からの佇まいを残している貴重などぜう屋さんです。
 玄関を開け、靴を脱いで座敷に上がり、畳の上に座ります。昔ながらの下町風な造りの店内では、井戸水をはった桶の中を泳ぐどぜうを、注文に合わせて調理しています。
 ドジョウ鍋には丸鍋、骨抜き鍋、柳川鍋がありますが、お勧めは丸鍋だそうです。「丸鍋」は、ドジョウが丸のまま(そのまま)の形で鍋に入れられていました。ネギをたっぷり乗せて、ネギが煮えたら、食べ頃だそうです。骨が気になるかと思ったら、既にドジョウは骨まで軟らかく下処理されていて、骨も頭も柔らかくて、全く意識することなく丸ごと美味しくいただけました。きっと、下処理の技術がすごいのだろうと思います。また、スープがドジョウに合わせた特別なものだろうと思うのですが、非常にあっさりしていて、どんどん食べられてしまいます。どぜうは、つるっとした喉越しが良く、美味しかったです。最初に3人前を頼んだのですが、ペロッと食べてしまったので、2人前を追加しました。御好みで、山椒や七味をかけていただきますが、何もかけなくても十分、美味しかったです。予想していたような泥臭さなど全くなく、あっさりしていて、いくらでも食べられると思いました。
 また冬期限定(11月頃から3月頃)で、四万十川から天然のなまずを仕入れているそうです。ナマズ鍋はどじょう同様、甘口のたれで、しらたきや焼き豆腐などが入り、すき焼き風にして食べるのだそうです。鯰は白身の淡白な魚なので、味はさっぱりとしているそうです。
 他にも「骨抜き鍋」や「柳川鍋」もありました。「骨抜き鍋」は、その名の通り、骨をとったドジョウの鍋で、ドジョウの下にゴボウが敷いてあって、ドジョウとゴボウのコラボレーションにネギのアクセントをつけた美味しさが味わるそうです。「柳川鍋」は、骨抜きのドジョウを卵でとじた鍋料理です。ドジョウ料理は、あまり馴染みがありませんが、一度は食べてみる価値があると思いました。

・まる鍋
 まずはドジョウに火を通します。



 ネギを入れて、ネギに火が通ったら、食べごろです。



・桔梗家
 住所:東京都墨田区両国1-13-15
 TEL:03-3631-1091
 営業時間:11:00〜14:00、16:30〜21:00
 定休日:日曜日、祝日
 駐車場:無
 アクセス:JR、両国駅、西口から徒歩5分
 カード:可(VISA、Master)
 席数:45席
 オープン日:1933年(昭和8年)