駒形どぜう

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更新日:
 2022年2月20日



◎駒形どぜう(こまかたどぜう)(2022年2月23日)
 「駒形どぜう」は浅草の南側、墨田川のほとりにあるドジョウ鍋、なまず鍋(冬季限定)、クジラ料理のお店です。台東区駒形(こまがた)という住所ですが、店名は「駒形」と書いて「こまかた」と読むそうです。また、現代仮名遣いでは「どじょう」ですが、もともとは「どぢやう」、もしくは「どじやう」と書くのが正しい表記だそうです。
 創業は江戸時代、1801年(享和元年)で、徳川11代将軍、徳川家斉の時代だそうです。初代、越後屋助七は武蔵国(現、埼玉県北葛飾郡)の出身で、18歳の時に江戸に出て奉公した後、浅草駒形にめし屋を開き、ドジョウ鍋、ドジョウ汁などを提供していたそうです。当時、駒形は浅草寺にお参りする参詣ルートのメインストリートであり、翌1802年(享和2年)3月18日からは浅草寺のご開帳が行われたこともあり、店は大勢のお客で繁盛したそうです。
 ドジョウは、江戸下町の庶民のスタミナ料理として食べられていたようです。泥鰌と言えば江戸という感じがしますが、もともとは、全国各地の稲作地帯で、普通にドジョウを捕って、味噌鍋などにして食べていたようです。
 1806年(文化3年)に江戸の大火によって店が類焼した時、初代、越後屋助七は「どぢやう」の四文字は縁起が悪いと考え、当時の有名な看板書き「撞木屋仙吉」に頼み込み、奇数文字の「どぜう」と書いてもらったそうです。これが評判を呼んで店が繁盛したため、江戸末期には他の店も真似て、看板を「どぜう」に書き換えた店が多かったそうです。
 二代目助七は扱っているドジョウが一番小さい魚なので、逆に一番大きな魚も売ってみたいと考え、大阪より鯨を買入れ、売り始めたそうです。くじらなべも評判となり、商売はその後も順調に続き、1848年(嘉永元年)に出された当時のグルメガイドである「江戸名物酒飯手引草」には、「駒形どぜう」の名が記されているそうです。
 時代が明治、大正、昭和と移り変わる中、関東大震災、第二次世界大戦では店の全焼という被害を受けたそうですが、再建し、江戸の味と建物を現在の七代目が守っているそうです。1階の入れ込み座敷は江戸時代の形をそのまま残した造りだそうです。中央に並ぶかな板が、どぜうなべを食べるのにちょうど良い高さのテーブルだそうです。座敷に座って中庭を眺めると、江戸のくつろぎを満喫できるそうです。
 2階の座敷は全席を椅子席にしているそうです。椅子は障子や木の桟のある畳敷きの和室の雰囲気に合うものを探し、北海道の旭川家具に発注し、座面を大きくした椅子を作ってもらい、ゆったりと座れるように工夫しているそうです。
 ドジョウは、下ごしらえとして生きたどぜうにお酒をかけ、酔ったどぜうを甘味噌仕立ての味噌汁に入れて煮込みむそうです。このやり方が駒形どぜうの調理方法だそうです。このどぜうを鉄なべに並べて、ネギをたっぷり乗せて食べるのが昔からの味わい方だそうです。一方、鯨料理に使われるクジラは、昔はザトウクジラやセミクジラの肉を使っていたそうですが、捕獲禁止となってからはミンククジラを使っているそうです。

・駒形どぜう(こまかたどぜう)
 住所:東京都台東区駒形1-7-12
 TEL:03-3842-4001
 営業時間:11:00〜21:00
 駐車場:無
 駐車場:有
 アクセス:都営地下鉄、浅草線、浅草駅から徒歩約2分
 カード:可(VISA、JCB、AMEX、Diners、Master)
 席数:183席
 オープン日:1801年