ういろうのお話

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更新日:
 2008年9月18日


◎ういろう、外郎(2008年9月18日)
 “ういろう”とは、名古屋名物のお菓子として有名ですが、もともとは薬なのだそうです。神奈川県小田原市の株式会社ういろうで、現在も製造、販売されています。この会社のHPによると、「ういろう」は、陳宗敬という元(げん)の役人に由来するそうです。14世紀、元が明に滅ぼされ、日本に逃げてきた時、日本名として「陳外郎(ちん・ういろう)」と名乗ったそうです。これは、元の役職が礼部員外郎(れいぶいんがいろう)だったことから取ったそうです。この外郎が、王の被る冠にまとわりつく汗臭さを打ち消すために作った薬が、透頂香(とんちんこう)で、これが「ういろう」として販売され、有名だったようです。
 また、外郎が来客をもてなすための菓子として考案したのが、お菓子のういろうだそうです。いずれも、小田原の薬売り(外郎売り)が、全国に売り歩き、有名になっていったようです。
 外郎は、米粉と砂糖を練り合わせた蒸し菓子です。羊羹に似ていますが、ヨウカンは小豆、砂糖と寒天が原料ですので、味、舌ざわりなどが大きく異なります。
 名古屋で広まったのは、その重さだそうです。手土産として持っていく時、羊羹1本よりも外郎1本の方がずっしりと重いので、有難味が増すのだそうです。それが見栄を張りたい名古屋人のニーズに合って、普及していったようです。現在では名古屋以外にも、伊勢、山口、徳山などでういろうが作られ、売られているようです。何故、これらの地域だけなのか、謎ですね。