桜海老のかき揚のお話

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更新日:
 2011年5月8日


◎桜海老のかき揚(2011年5月8日)
 桜エビの掻揚げと言えば、静岡県の由比町です。2008年11月1日に静岡市に合併され、現在では静岡市清水区になっています。由比と言えば桜海老、桜エビと言えば由比です。JR由比駅前を通っている旧東海道は、「由比桜エビ通り」と名付けられて、大きな桜エビの看板が出迎えてくれます。
 由比は、東海道53次の16番目の宿場として昔から栄えていた場所です。天保年間の記録によると、由比宿には本陣(大名、公家、幕府役人、僧侶などの貴人の宿舎)1軒と脇本陣1軒、旅篭屋が32軒あり、相当な賑わいを見せていたようです。弥次さん喜多さんで知られる「東海道中膝栗毛」の文中でも住時の賑わいぶりを伝えています。
 現在の由比にも、当時の面影を残す所があります。旧由比町ではこの本陣屋敷を整備し、「由比本陣公園」として開設しました。また、由比正雪の生家である「正雪紺屋」が、この「由比本陣公園」の目の前にあります。江戸時代より十八代も続いている現役の染め物屋だそうです。正雪紺屋では、季節を題材にした手拭やハンカチ、手作りのバッグなどを取り扱っています。
 日本国内で獲れる桜海老は、100%、この駿河湾産だそうです。由比漁港と大井川漁港が主な水揚港で、漁が行なわれるのは春(4月~6月)と秋(10月11月)の年2回です。6月11日~9月30日までは桜海老の繁殖期のため、禁漁となっているそうです。
 由比に来れば生桜海老、茹で桜海老など、桜海老自体も楽しむことができますが、酢の物、釜飯、そばなど様々な桜海老料理を食べることができます。中でも、最も一般的な料理が桜エビの掻揚げではないでしょうか。
 普通の天ぷらのように衣をたっぷりつけるのではなく、たっぷりの桜エビを使って、衣は薄くつけて揚げ、サクサクとした食感と桜えびの甘さ、香ばしさを堪能することができる料理です。もちろん店によって、厚さが薄め、少し厚めなど、いろいろとありますが、桜エビがたっぷりといのは同じだと思います。塩を振って食べるのが一般的なようですが、塩を振らなくても、十分、美味しかったです。

・由比桜えび通り(旧東海道)



・桜えびの掻き揚げ