小倉餡のお話

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更新日:
 2013年6月2日


◎小倉餡
 小倉餡は、小豆の漉し餡に、蜜漬の小豆をまぜた餡です。煮崩れしにくい大納言種の小豆の粒餡と粒の小さい普通小豆のこし餡を混ぜたものを指していましたが、近年では、粒餡の事を小倉餡と言う場合もあるようです。
 京都、嵯峨野にある二尊院の境内には「小倉餡発祥之地記念碑」があります。それによると、806年(大同1年)、唐から空海が持ち帰った小豆を、この地で亀の子煎餅を焼いていた和三郎という人に栽培させたそうです。
 820年(弘仁11年)、朝廷から与えられた砂糖と一緒に炊いて、それを御所に献上したところ、たいそう喜ばれ、朝廷から「亀屋和泉」という允許を賜ったそうです。そこで、この餡のことは、地名から「小倉餡」と呼ばれるようになったとのことです。
 その後、小豆の栽培地は丹波地方などに移り、品種改良も進み、古来の小豆「小倉大納言」は亀岡でわずかに残るだけとなってしまったそうです。近年になって、嵯峨小倉山の畑で栽培が復活しているようです。
 これとは別に、餡の中に見える小豆の粒が鹿の斑紋に似ていることから、鹿と言えばモミジ、モミジと言えば紅葉で有名な小倉山(京都)との連想から、「小倉餡」とされたという説もあるようですが、こちらは、少し、こじつけが過ぎるように思います。