かるかんのお話

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更新日:
 2009年11月15日


◎かるかん(鹿児島)(2009年11月15日)
 「軽羹(かるかん)」は、原材料に自然薯(山芋)をふんだんに使った羊羹(棒羊羹)のかたちをした和菓子で、鹿児島の名産です。名前の由来は「軽い羹」という意味で、本来は棹物菓子ですが、近年は餡を仕込んだもの、さらに丸めて餡を入れた饅頭状の「かるかんまんじゅう」が増えています。
 原料は、自然薯(山芋)、かるかん粉(米粉)、砂糖です。かるかん粉は米粉ですが、特に軽羹用に鹿児島県を中心とした数社で製粉されています。これらの原料に水を加えて蒸し、弾力性のある白色のスポンジ状に仕上げたものが軽羹です。空気をたっぷり含ませて蒸すため、ふんわりと柔らかい食感です。
 軽羹は、今から約300年前、貞享3年(1686年)から成徳5年(1715年)頃、薩摩藩で誕生したと考えられています。成徳5年の藩主用の献立には、羊羹などとともに軽羹の記載があるそうです。また、「かるかん」誕生から約150年後には、棹物だった「かるかん」に、餡入りの「かるかん饅頭」が生まれていたようです。弘化3年(1846年)11月、薩摩藩第28代藩主、島津斉彬が少将の時代、鹿児島で「かるかん饅頭」を召し上がったという記録が残っているそうです。