かりんとうのお話

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更新日:
 2013年5月12日


◎かりんとう(2013年5月12日)
 かりんとう(かりん糖)は、小麦粉を砂糖、水、イースト、食塩や重曹などと共に練り合わせて棒状に成形した生地を植物油で揚げ、黒砂糖や白砂糖で作った蜜をからめて乾燥させた和菓子の一種です。「花林糖」と表記されることもあるようです。
 カリントウの起源は、はっきりとしていないようです。一説には7~9世紀頃の奈良時代に遣唐使によって中国から伝えられた唐菓子(中華菓子)が原型だと云われているようです。当時、捻頭(むぎかた)と呼ばれる小麦粉を練って、頭をねじった棒状にして揚げた菓子があったそうです。しかし、これは中華菓子の麻花(マーファ)の様なものと思われ、そのままカリントウに繋がるとは思えません。
 これ以外にも、16世紀(桃山時代)に中国人によって長崎に伝えられたという説や、同じく16世紀(桃山時代)頃、オランダから渡来したという説などもあるようです。また、明治8年頃、東京、浅草の仲見世の店が販売し、広まったという説もあるようです。
 また、その名前の由来についても、同様に謎のようです。一説では、「花林の木の色に似ているから、花林糖と名づけられた」という説や、「食べた時に「カリン」、と音がするので、そこに「糖」をつけた」という説など、いずれも信用度にかけた説しかなく、全くの謎のようです。
 花梨の木がどれほど有名だったか分かりませんが、ごく普通の木の色です。これだけでは、花梨が選ばれた理由が理解できません。音については、どうしても後付けのような印象しかなく、とても信用できません。
 日本全国で食べられている菓子だと思いますが、これだけ発祥も名前の由来も謎なお菓子はないのではないでしょうか。何とも、不思議な食べ物です。