柿の種(菓子)

  メニュー

TOPページ 

観光地 

地域情報 

日本のホテル 

日本のニュース 

日本について 

美味しいもの 

海外事情 

海外のホテル 

食品の話 

雑学 

用語辞典 

リンク 


更新日:
 2018年12月3日


◎柿の種(2018年11月10日)
 柿の種(かきのたね)とは、練った餅米またはうるち米を細かく切り、表面を醤油などでコーティングして味付けして焼いた菓子の一般名称です。
 現在の柿の種を最初に作り出したのは、新潟県長岡市に本社がある浪花屋製菓株式会社だそうです。浪花屋製菓の創業者である故・今井與三郎氏が1923年(大正12年)の秋にウルチ米の煎餅作りで会社を興したそうです。長岡の郊外に住まいと店舗を兼ねた米菓工場を建てたものの、創業したてで屋号もまだ考えていなかったそうです。その後、大阪の人からモチ米を使ったあられの作り方を教えてもらい、試行錯誤の末、製品化できた時、社名を「浪花屋」にしたそうです。
 当時は全て手作業で薄くスライスした餅を何枚かに重ね、小判型の金型で切り抜いて作っていたそうです。ある日、その金型をうっかり踏み潰してしまったのですが、元に直すこともできず、新しい金型を準備する時間もなく、そのまま使用したら、歪んだ小判型のあられができたそうです。そんなあられを売り歩いていたところ、ある人が「こんな歪んだ小判型は見たことない。形は柿の種に似ている。」といわれ、そのヒントから1924年(大正13年)に「柿の種」が誕生したそうです。
 その後、今井氏は製造方法の研究や改良を重ね、また原料確保に腐心し、みんなに喜んで食べて貰える米菓づくりを目指して、今日の柿の種の基盤を作り上げたそうです。
 ただ「柿の種」を商標登録しなかったため、いろいろなメーカーが真似をし、普及していき、「柿の種」がお菓子として、酒のつまみとして、広く食べられるようになっていったものと考えられます。ただし浪花屋は1975年(昭和50年)に「元祖柿の種」を商標登録したそうです。また、パッケージ上のデザイン化した文字としての「柿の種」は、浪花屋と亀田製菓(新潟市)が、それぞれ登録しているそうです。
 柿の種をチョコレートでコーティングした「柿チョコ」シリーズは、浪花屋製菓が1994年(平成6年)に第1弾を発売し、その後、2014年(平成26年)までにカフェオレ味やイチゴ味など、計6種を揃えているそうです。浪花屋製菓の当時の営業担当が、駅売店KIOSKの立川店での商談の会話中で「柿の種とチョコレートはよく合うのでチョコレート掛けしてみたらどうか?」と何気なく言われ、そこから開発が始まったそうです。発売した当初、KIOSKは真っ先に取り扱ってくれたようですが、それ以外の問屋からは「キワモノ」、「ゲテモノ」扱いで、全く受け入れてもらえなかったそうです。
 しかし、女性ファッション誌などが取り上げるようになり、クチコミで評判が広がっていったそうです。現在では「素敵なミスマッチ」をキャッチコピーに、次第に他社が似た製品を出すなど市場を拡大していきました。ちなみに「柿チョコ」は浪花屋が商標登録しています。