ジャムパンのお話

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更新日:
 2013年9月2日


◎ジャムパン(2013年9月2日)
 ジャムパンを発明したのは、何と、アンパンを始めた木村屋総本店だそうです。パンへの飽くなき挑戦、頭が下がります。ジャムパンを発明したのは、三代目の木村儀四郎で、1900年(明治33年)のことだそうです。ジャムパン発明に至った経緯は下記の通りです。
 19世紀末、日露両国の関係が緊迫して衝突が必至な状況の中、日本陸軍はパン屋、菓子屋を集めて軍指定の大規模なビスケット工場の建設を計画したそうです。その理由は、日清戦争後の義和団事件で、日本軍の問題が浮き彫りになったからだそうです。
 日本兵は御飯を食わなければならないため、火を使って飯を炊いていたのですが、その火を目がけて敵弾が降りそそぎ、多くの犠牲者を出したのだそうです。ところが、欧米の兵士たちはビスケットと缶詰めを食べていたため、火は使いませんでした。各国から、日本軍は近代戦争の基礎を知らないと嘲笑されたのだそうです。
 この日本軍の食糧政策の大転換により、真剣に戦時食糧の研究を始め、その実験に参加していたのが木村儀四郎らが作った東洋製菓でした。この東洋製菓は日本の近代的ビスケット工業の始祖となったのですが、研究の末、乾パンを完成させました。むろん、この乾パンが日露戦争時の食糧となったのは言うまでもありません。
 木村儀四郎は、この東洋製菓で実験を重ねていた時、ビスケットの生地にジャムをはさんで焼く作業を見ているうちに、これをあんの代わりにパンに入れてみたらどうかと思いつき、1900年(明治33年)、
銀座の店で売り出したところ、大変な評判となったそうです。これが、ジャムパンの発明です。ジャムパンは、ビスケットをヒントに生まれたのだそうです。