いなり寿司のお話

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更新日:
 2009年1月28日


◎いなり寿司(2000年3月10日)
 稲荷寿司(いなりずし)は、油揚げの中に飯を詰めた寿司のことです。稲荷鮨とも書きます。甘く、あるいは甘辛く煮付けた油揚げを袋状に開き、その中に寿司飯(酢飯)を詰めた料理です。関東では、ただの酢飯を詰めることが多いようですが、関西ではニンジンやシイタケなどの具材を混ぜ込んだ酢飯を詰めるのが一般的なようです。また、いわゆる「ちらし寿司」を詰めることもあるようです。また、関東では米俵に模して四角形に仕上げますが、関西では狐の耳に模して三角形にすることが多いようです。
 稲荷と言えば、お稲荷様をまつった祠(ほこら)に、油揚げが供えられている風景が思い起こされます。お稲荷様の使いはキツネです。そのキツネの好物が油揚げということで、お稲荷様には油揚げを供えるようです。
 しかし、この連想は誤解の連続の上に成り立っているようです。稲荷はもともと「稲生り」で、お米が出来ることを司る神様でした。この神様のことを別名「御食津神=みけつかみ」と言い、「みき(酒)」と「けつ(食べ物)」が合体した言葉です。
 この「みけつかみ」を、「三狐神=みけつかみ」とこじつけたため、いつの間にか、キツネはお稲荷様のお使いという伝説が出来上がってしまったようです。ここに、さらに、キツネは油揚げが好きという、もう一つの誤解が加わって、お稲荷様に油揚げを供えるという風習が完成していったようです。
 そもそもキツネが油揚げを好むというのは根拠のない話で、油揚げが、おいしそうなキツネ色をしていたから、という単純な連想ではないかと言われています。