イカ飯のお話

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更新日:
 2010年10月27日


◎イカ飯(2010年10月27日)
 いかめしは、イカの下足(げそ)と腹ワタを取り除いた小ぶりの烏賊の胴体に、洗ったウルチ米とモチ米(1対2くらいの割合)を詰めて、爪楊枝で米が飛び出さないように留めた後、醤油ベースのダシ汁で炊き上げた料理です。胴身に詰める具材には、下足を細かく刻んだものや、筍など山菜類を入れることもあるようです。
 このイカ飯は、北海道、函館本線の森駅の駅弁として有名です。函館本線の森駅の駅弁調製業者だった阿部弁当店(当時。現在は、いかめし阿部商店)が、第二次世界大戦中の1941年、戦時体制による食糧統制で米が不足していたために、当時豊漁だったスルメイカを用いて米を節約しても作れる料理として考案したとされています。
 その後、1966年に京王百貨店で「第1回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が行われ、阿部弁当店は、この烏賊飯を出品したそうです。第2回大会には早くも売り上げ1位となり、以後、同大会をはじめとする「駅弁大会」の常連となったそうです。これによって、「いかめし」は、森町名物、あるいは北海道名物として全国的に知られるようになっていったそうです。
 現在では、いかめし阿部商店以外の業者も製造販売しており、駅弁大会や北海道物産展などの催事や通信販売で容易に入手できるものとなっています。現在では、いかめしの販売数は、地元の駅弁としてよりも、全国での物産展での販売数の方が多いのだそうです。