若竹丼、若竹煮

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更新日:
 2022年6月5日



◎若竹丼(2022年5月29日)
◎若竹煮(2022年5月29日)

 ワカメと筍を卵でとじた丼料理です。「ワカメ」と「タケノコ」だから、「ワカタケ」丼ということのようです。関西地方では、普通に食べられている丼だそうですが、関東では聞いたことがありません。
 若竹丼はタケノコとワカメ、卵に竹輪やネギ、味付けはダシ汁に醤油、ミリンなどです。ダシ汁の中に水煮のタケノコ、竹輪、ネギを入れて煮たら、ワカメを入れてさっと火を通して卵でとじて、御飯に乗せて完成です。豚肉の細切れを足したり、他の食材を足すなどのアレンジもできます。
 同じくタケノコとワカメを使った「若竹煮」という煮物料理もあります。こちらもダシ汁で煮る料理なので、違いは玉子を入れていないだけかもしれません。そのまま食べれば「若竹煮」、玉子でとじて丼御飯の上に乗せれば「若竹丼」ということです。
 春に収穫される新タケノコと新ワカメは「春先の出会い物」といわれ、昔から喜ばれていたようです。このため、春先には筍とワカメを煮物や汁物にして食べていたと考えられます。そのうち、御飯の上に乗せて食べることを誰かが始めたのかもしれません。