中華丼のお話

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更新日:
 2012年6月30日


◎中華丼(2012年6月30日)
 一般的に「中華丼」と言われていますが、他にも「中華飯」、「八宝飯」、「五目あんかけ飯」、「あんかけ丼」などと呼ばれている料理です。中華料理屋さんで出される「あんかけ丼」と言われるような料理も同じだと思います。御飯の上に餡かけ肉野菜炒めを載せた料理です。日本で生まれた料理で、中国には「中華丼」や「中華飯」という料理はありません。
 もともと日本の中華料理屋さんには「八宝菜」という料理があったそうです。この八宝菜という料理は、中国の広東料理で、日本でも広東料理のお店で出されていた料理だと思います。中華丼の発祥は、昭和初期の東京の中華料理店で八宝菜を注文したお客さんが、「ご飯の上に八宝菜を乗せてくれない?」と頼んだのが始まりだそうです。そうだとすれば、正式には「八宝菜かけ御飯」ということになるのでしょうか。
 鶏肉や豚肉、イカ、海老、タケノコ、シイタケ、白菜、ニンジン、キクラゲなどを炒めて、醤油、塩などで味を調えた後、水溶き片栗粉でとろみをつけた八宝菜を丼に盛ったご飯の上にかけた料理です。材料や味付けは、店によって異なりますが、だいたい似たような見た目、味付けだと思います。
 中華丼が生まれた頃は、単純に八宝菜を乗せただけなのかもしれませんが、現在の中華丼は、いろいろと工夫がされているように思います。例えば、八宝菜の餡はトロミが薄い場合が多いように思いますが、中華丼の場合は少し、とろっとした餡になっているような気がします。御飯にかけるということを重視して、とろみを濃くしているのかもしれません。また、「中華丼」だけで料理が完結することから、「八宝菜」よりも濃い味付けにしている場合もあるようです。
 現在の日本の中華料理店では、どこの店でも、だいたいメニューに載っていますし、お店によって使用される材料も異なっていて、食べ飽きない料理です。一人暮らしの人には、手ごろな値段で、いろいろな野菜をたっぷり食べることができて、ありがたい料理だと思います。
 中国にも、似たような名前の「八宝飯」という料理があるようです。しかし、こちらは、甘い味付けの餅米に小豆餡、干しナツメなどの甘い具材を組み合わせて、碗に入れて蒸したデザートだそうです。似たような名前でも、明らかに別の料理ですね。

・中華丼



・中華飯



・あんかけ丼