すた丼、スタ丼

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更新日:
 2021年11月28日



◎すた丼(2020年8月21日)
 「すた丼」とは、「スタミナ丼」の略で、国立(くにたち)や国分寺など、主に東京多摩地区の中央線沿線で長年、親しまれてきた、ご当地グルメともいうべきソウルフードです。具体的には、豚肉とネギとニンニクを炒めて御飯の上に乗せた丼料理です。生卵をトッピングして食べるのが一般的です。
 「すた丼」の発祥の店は、東京都国立市にある「サッポロラーメン 国立店」です。1971年に開業した同店は、元ボクサーの橋本省三氏が経営していました。橋本氏は、面倒見の良い人柄もあって、「若いやつらに安くて旨いものを腹いっぱい食べさせてやりたい」という思いから生み出したのが「スタ丼」だそうです。
 橋本省三氏は戦中戦後を経験したため、白飯を腹いっぱい食いたいという思いがあり、そこが出発点だったそうです。肉を食べたかったものの、子供の頃は食べられなかったため、肉で腹いっぱい白飯を食べるというコンセプトで作った料理だそうです。並は丼で提供していましたが、大盛りはラーメン丼で提供し、しかも値段は、たったの50円しか上げなかったそうです。その代わり、残したら250円という罰金制度だったそうです。
 当時、深夜までやっている店がない時代に深夜営業をやったため、コンビニやファミレスの店員や、やんちゃな人たちなどが集まっていたそうです。近くには一橋大学、都立国立高校、都立第五商業高校、国立音楽大学附属高校などもある学生街で、昼間は食べ盛りの男子学生、夜はやんちゃな人達など、多くの人々にすた丼が支持されたそうです。
 「おやじ」と従業員に慕われた橋本氏は1987年に50歳の若さで逝去されました。当時、営業していた3店舗は、それぞれの店長に委ねられたそうです。弟子だった舩津正則氏が「サッポロラーメン 国立店」を継ぎ、残りの2店舗を運営していた会社が統合して株式会社アントワークスとなり、現在、「伝説のすた丼屋」というお店を展開しています。