岩国蓮根麺

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更新日:
 2020年7月25日



◎岩国蓮根麺(2020年7月24日)

 「岩国蓮根」は「シロバナ種」で、シャキシャキした歯触りや、かじると糸を引くでんぷん質の腰のある粘りなどが特徴です。一般のレンコンは穴が8つですが、「岩国蓮根」には穴が9つあり、岩国藩主「吉川家」の家紋の形とレンコンの穴が同じ9つということが藩主を喜ばせたという逸話が残っていますが、実際に「岩国蓮根」がこの地で作られるようになったのは1810年頃からと言われているそうです。
 「岩国蓮根麺」は、山口県岩国市産の蓮根の粉末を国産の小麦粉に練り込んで仕上げた麺です。有限会社池本食品(本社:岩国市、創業:1960年、代表取締役:清水喜江)が2011年に開発したという比較的新しい岩国市の名物です。
 「岩国蓮根麺」は岩国市名物の「岩国蓮根」を粉末にして、国産の小麦粉、牡蠣ガラ粉末、沖縄産シママースという塩を練りこんだ後、麺状に切って60時間かけて熟成乾燥させているそうです。この製法は、福岡県うきは市にある合資会社鳥志商店(創業1918年(大正7年)、鳥越邦夫社長)から伝授されたものだそうです。この干す時の麺の形状は「鳥志商店独自の鳥志掛け」として意匠登録されているそうです。
 「蓮根麺」の見た目は蕎麦のようですが、この色はポリフェノールの一種であるタンニンの色です。麺の中に見える粒は蓮根の皮で、一食(160g)あたり皮付き生蓮根16gが入っており、食物繊維、ポリフェノールの他、ビタミンC、ビタミンB6、B12、鉄分、カリウム、亜鉛など、さまざまな栄養素が豊富に含まれている麺です。そば粉を使っていないので、蕎麦アレルギーの方も安心して食べられます。
 蓮根自体、クセがない食材ですので、蓮根麺はスープを選びません。蕎麦のように麺つゆで食べることが一般的かもしれませんが、尾道ラーメン風の温かい醤油スープでもパスタのソースと合わせても美味しいようです。岩国市の錦帯橋付近のカフェ、食事処では様々な蓮根麺の料理をいただくことができます。
 この「蓮根麺」は農林水産省が実施した、全国各地の食資源を活用した農林水産物や加工食品などを募集し、表彰した「地場もん国民大賞」の第1回(2013年)で、審査員賞に選ばれています。