ボルガライス

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更新日:
 2019年5月30日


◎ボルガライス(福井県)(2019年5月14日)
 「ボルガライス」とは、福井県武生市(現、越前市武生地区)で、1980年以前に登場し、地元の人達に愛されてきた洋食のメニューです。「ボルガライス」はオムライスの上にトンカツをのせ、そこにソースをかけた料理です。オムライスの中の御飯はチャーハン、ピラフなど、ソースもドミグラスソース、トマトソース、中華風あんかけなど、カツもトンカツではなくメンチカツだったりと、お店によって異なるため、色々なパターンが存在するようです。
 武生市では当たり前の食べ物になっているようですが、名前の由来や発祥などは、全くの不明だそうです。東京の洋食屋さんが出していた「ボストンライス」が原型になっているという説、お店のスタッフがたまたま作った料理が評判になったという説など、発祥が完全に謎だそうです。最近では「カフェド伊万里」、「ジャムハウス」、「江戸屋」のいずれかの店が発祥ではないか、という説があるようですが、はっきりしないようです。
 また名前の由来も、昭和20年代に東京の浅草の洋食店「ボルガ」で出されていた「洋風カツ丼」が起源で、お店の名前から「ボルガライス」となったという説の他、「イタリアのボルガーナ地方で食べられていた」とか、ロシア西部のボルガ川流域の町でこの料理によく似た物を見たという情報から「ボルガライス」と名付けられたという説、ロシアに玉子を使った「ボルガ」という料理があり、同じ玉子を使った料理なので「ボルガライス」と名付けられたという説、ボルガライスのオムライスの部分がロシアのボルガ川で、そこを渡るイカダがトンカツという見た目から連想して「ボルガライス」としたなど諸説あり、全く不明なのだそうです。
 2010年3月23日には越前市職員ら3人で日本ボルガラー協会を結成、ボルガライスの普及活動を自主的に行っています。2019年4月時点で会員は10名だそうです。2010年には越前市内でボルガライスを提供する店は5店舗程度だったようで、地元でも2割程度しか知っている人がいない料理だったそうですが、日本ボルガラー協会の活動によって2017年にはボルガライスを提供する店は20店舗にまで増加したそうです。
 現在では越前市産の食材を3種類以上使ったボルガライスは「プレミアムボルガライス」と呼ばれるとか、ドリア風ボルガライス、うどんの上にふわふわの卵とカツを乗せる「鍋ボルガ」、ホットドッグや押し寿司の形状のボルガライスなど、色々な形態に発展しているようです。