ナス

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更新日:
 2017年1月3日


◎ナス
 ナスは、ナス科の一年草です。茄子の原産地はインドの東部と考えられています。その後、ビルマを経由して中国へ渡ったと考えられています。中国では「茄」、もしくは「茄子」の名で広く栽培されています。温帯では一年生植物ですが、熱帯では多年生植物となります。
 中国北魏の賈思勰(かしきょう)が532年から549年頃に著した「斉民要術(せいみんようじゅつ)」という華北の農業、牧畜、衣食住技術に関する総合的農書にも茄子の栽培、採種のことなどが書かれているそうです。
 日本には奈良時代に中国から伝わり、その頃から漬け物などに使われ、古くから日本人に親しまれてきた野菜の一つです。
 日本での最古の記録としては、東大寺正倉院文書に「天平勝宝2年(750年)6月21日藍園茄子を進上したり」とあるそうです。また「延喜式」(928年)には、茄子の栽培のことや、茄子の漬物加工のことなども載っているそうです。
 「なす」という名前の由来に「植えてから早く実が成る=早く成す」から「なす」と言う説がありますが、「なす」はもともと「なすび」と呼ばれていました。現在でも西日本では「なすび」と呼ばれています。茄子が夏に採れることから、「夏の実(なつのみ)」→「なつみ」→「なすび」となったという説が有力だそうです。
 これが、室町時代の宮中の女官ことばで「おなす」と呼ばれるようになり、さらに一般的に「なす」となったようです。したがって「早く実が成る」説は間違っているようです。
 ちなみに英語では「Eggplant(卵植物)」といいます。世界の各地で見かける野生種は、丸形や卵形の小ナスで、白い茄子もあります。丸くて白い形から、「エッグ=卵」に結びつけられたようです。
 暑いほうが育ちやすく、太陽の光が強いほうが、色がきれいになります。インドから西へ向かったナスは、5世紀より前に古代ペルシャや、アラビア半島に伝えられました。東へ向かったものは東南アジア、チベットから中国と幅広い地域に広がりました。
 ヨーロッパでは13~15世紀になって、地中海沿岸で作られるようになりました。しかし当初は、食べるよりも花をみて楽しむためのものだったそうです。アメリカに持ちこまれてから、たくさんの品種がつくられました。