ジロー珈琲 このサイトは、日本の地域の情報についてまとめました。 　　メニュー TOPページ　 観光地　 地域情報　 日本のホテル　 日本のニュース　 日本について　 美味しいもの　 海外事情　 海外のホテル　 食品の話　 雑学　 用語辞典　 リンク　 更新日： 　2022年4月29日 ◎ジロー珈琲（2022年4月29日） 　「ジロー珈琲」は小田急電鉄グループの飲食企業、東京都渋谷区に本社があるジローレストランシステム株式会社（設立：1973年（昭和48年）8月11日、資本金：1億円、代表取締役社長：佐藤治彦）が運営している郊外型カフェです。ジローレストランシステムは「ジロー珈琲」以外にもリストランテ、トラットリア、イタリア食堂、パスタハウスなど36ものブランド名で飲食店を運営しています。 　ジローレストランシステムは、沖広治氏が1955年（昭和30年）10月、神田神保町の駿河台下に開業したシャンソン喫茶「ジロー」が出発点です。沖広治氏は1928年（昭和3年）に名古屋で生まれ、東京大学と東京大学大学院で経済学を専攻した方です。ジローレストランシステム株式会社の創業は1955年10月、有限会社ジローとしてという資料がありますので、喫茶店を開業するにあたり会社化していたのかもしれません。 　日本国内では1950年代からシャンソンブームが起き、1951年（昭和26年）にシャンソン喫茶「銀巴里」が銀座に開店しました。その後、ポツポツとシャンソン喫茶がオープンしていた時代だそうです。1953年（昭和28年）にはシャンソンの本場、フランスからシャンソン歌手、ダミア（Damia）が来日し、日本で初公演をしました。その後、フランスのシャンソン歌手、「イヴェット・ジロー（Yvette Giraud）」は1955年（昭和30年）の初来日以来、40年余りにわたって毎年のように日本を訪れて公演していました。 　沖広治氏はこの「イヴェット・ジロー（Yvette Giraud）」の大ファンだったため、喫茶店の名前を「ジロー」にしたそうです。「ジロー」は沖広治氏が集めていた1000枚あまりのレコードが売りで、店内には常時、シャンソンが流れていたそうです。「ジロー」は2年後の1957年（昭和32年）10月にJR、お茶の水駅前に移転し、レストランの片すみにステージを設けて、実演ができるようにしたそうです。日本のシャンソンの作曲、作詞、編曲家を中心に「サロン・ド・シャンソン」という発表の場を提供し、沖広治氏は音楽家達と交流を深めていったそうです。 　1963年（昭和38年）には、お茶の水本館2階にカフェテリア方式によるレストラン業態を導入し、喫茶、洋菓子、料理の3部門体制を確立したそうです。さらに1968年（昭和43年）には世田谷区等々力の環状八号線沿いにドライブインレストラン「ジロー」をオープンし、郊外型レストランの先駆となりました。そして1969年（昭和44年）、日比谷にピザハウス「ジロー」をオープンすると爆発的な人気を得たため多店舗化に着手し、東海エリアに初出店しました。さらに1970年（昭和45年）には関西エリアに、1971年（昭和46年）には北海道エリアに出店するなど、事業を拡大していきました。 　1972年（昭和47年）には事業の好調を元に、音楽好きの沖広治氏はオペラ界の第一線で活躍した人を顕彰するために「ウィンナーワルド・オペラ賞（第11回、1983年から「ジロー・オペラ賞」に改名しています。）を創設しました。1973年に第1回が開催され、オペラ大賞に木村俊光さんが、オペラ賞に荘智世恵さんと高橋大海さんが選ばれています。 　また1973年（昭和48年）には三井物産株式会社およびサッポロビール株式会社の資本参加を得て、「ジローレストランシステム株式会社」を設立しました。詳細は不明ですが、この当時、沖広治氏は社長を続けていたと思われます。その後、沖広治氏が会社を離れる際、第二国立劇場（現、新国立劇場）のオープンまでは、このオペラ賞を続けることを条件としたそうです。しかし、第二国立劇場の用地を決めたのが1980年（昭和55年）5月ですので、1973年当時には計画そのものが存在していません。設計プランが決まったのが1986年（昭和61年）5月、建設工事が着工したのは1992年（平成4年）8月です。1986年〜1992年頃までは沖広治氏は現役だったのではないでしょうか。1994年（平成6年）に小田急電鉄株式会社が筆頭株主となり、小田急グループの一員となっています。もしかしたら、これをきっかけに沖広治氏は引退されたのかもしれません。ちなみに沖広治氏は2001年（平成13年）11月10日、心不全のために亡くなられました。また1997年10月、新国立劇場がオープンしたことにより、ジロー・オペラ賞は1997年の第25回を最後に、その授賞活動を終えました。 　「ジロー珈琲」は2013年4月18日に埼玉県さいたま市に大宮店をオープンしたのが最初です。大切に育てられたコーヒー豆を丁寧にお店で自家焙煎し、美味しいコーヒーをくつろげる空間で楽しんでもらう、というコンセプトで作られた郊外型喫茶店のようです。人気商品は、食パンにクリーミーなソースをたっぷりと詰めてこんがり焼き上げた「丸ごと！グラタントースト」や、ハワイアンパンケーキなどです。他にもパスタやカレーなど、喫茶店でお馴染みの定番商品もあり、様々な利用ができるお店です。 ・グラタントースト ・こんがりベーコンとタマゴのカルボナーラ ・ホットコーヒー ・アイスコーヒー ・ジロー珈琲　大宮店 　住所：埼玉県さいたま市北区大成町4-205 　TEL：048-653-4711 　営業時間：7:00〜21：00 　定休日：火曜日 　駐車場：有 　アクセス：埼玉新都市交通（ニューシャトル）、鉄道博物館駅から徒歩約5分 　カード：可（VISA、Master、JCB、AMEX、Diners） 　席数：109席 　オープン日：2013年4月18日