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更新日:
2022年10月2日
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◎長寿庵(2022年10月2日)
「長寿庵」は1990年(平成2年)年に埼玉県川口市で創業した御蕎麦屋さんです。2003年(平成15年)4月12日に春日部市に移転し、オープンしました。石臼でひいた北海道産ソバ粉を使った細麺のそばを提供するお店です。
店主の北口茂樹さんは石川県出身で、そば店を開くため上京し、東京都葛飾区の「長寿庵」で5年ほど修業したそうです。妻の美絵さんは当時、長寿庵の近くに住んでいて、お店の従業員の方々とも知り合いで、修業に来ていた北口さんが出前を持ってくることがあり、話をするようになったのが出会いだそうです。
2人は美絵さんが18歳の時に結婚し、結婚を機に美絵さんも同店で約3年間修業したそうです。その後、川口市で創業し、10年営業した後、北口茂樹さんは春日部市への移転を決めたそうです。物件を探していた時、春日部に居ぬき物件があることを知り、北口茂樹さんが勝手に決めてしまったそうです。
北口茂樹さんは、店では営業の合間に客席に出て行き客とコミュニケーションを取ったり、客からメニューの提案があれば作ったりしていたそうです。そんな中、2018年頃、北口茂樹さんが下部胆管がんに侵されていることが分かったそうです。2020年5月11日、2年間の闘病の末、北口茂樹さんは53歳で亡くなりました。北口茂樹さんからは「お客さんに迷惑がかかるから、俺の葬式の翌日から店を開けてくれ」と言われていたそうですが、美絵さんは9ヶ月ほど家から出られず、仕事場である自宅1階の調理場にも入れなかったそうです。しかし、ある日、孫の幼稚園の遊戯会に出席し、「孫も『じいじが死んで悲しい』と言っていたのに、お遊戯も歌も頑張っている。私は何をやっているのか」と思い、店を再開することにしたそうです。
2021年1月27日に営業時間を短縮し、出前をやめてメニューを減らし、従業員に手伝ってもらいながら店を再開しました。メニューを減らしたと言いながら、結構な種類のメニューがあります。また、セットメニューもありますので、色々な味を同時に楽しむこともできます。サクサクの豚カツとご飯を冷たいカツオ出汁スープの中に入れた夏季限定の「冷やしかつ丼」や、冬季限定の温かいカツオ出汁スープの「かつ丼茶漬け」など、変わったメニューもありますので、何度か、通いたいお店です。
・ミニうな丼と天ぷら御膳ともり蕎麦のセット
・よくばりセット
・長寿庵 南桜井店
住所:埼玉県春日部市大衾15-1
TEL:048-746-0038
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜20:30
定休日:木曜日
駐車場:有
アクセス:東武鉄道、野田線、南桜井駅より徒歩約5分
カード:不可
席数:席
オープン日:2003年(平成15年)4月12日
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