ばんどう太郎

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更新日:
 2020年8月23日



◎ばんどう太郎(2020年9月10日)
 「ばんどう太郎」は、茨城県を中心に栃木県、埼玉県、千葉県、群馬県と北関東エリアに68店舗(直営:65店、FC:3店舗)を展開する和食ファミリーレストランのチェーン店です。茨城県古河市に本社がある株式会社坂東太郎(創業:1975年4月、資本金:4,000万円、代表取締役会長:青谷洋治、代表取締役社長:青谷英将)が運営しているお店です。
 創業者である青谷洋治(あおや・ようじ)氏は、1951年6月4日に茨城県結城郡八千代町(旧八千代村)でスイカ、白菜、メロンなどの野菜を栽培する農家の長男として生まれました。姉が1人いたものの、4人兄弟の長男だそうです。農家の息子は家業を継ぐことが当たり前とされており、小学校に上がる頃には、もう畑仕事を手伝っていたそうです。しかし、小学校の卒業文集に「社長になりたい」という夢を書き、周囲を驚かせたそうです。同級生達から「青谷が社長になんかなれるわけがない」とからかわれ、非常に悔しい思いをしたそうです。
 しかし、中学3年生の2月、病気で母親が亡くなり、進学を諦め、家業である農家を継ぐことを決意したそうです。戦争から帰ってきた父は心臓を患っており、思うように働ける状態ではなかったため、家計を支える必要があったそうです。
 忘れかけていた夢が甦ったのは20歳の時だそうです。町に蕎麦屋を立ち上げる知り合いがアルバイトを募集しているという話を聞き、アルバイト募集に自らを売り込み、二足の草鞋を履くことにしたそうです。隣町だったため、畑仕事が終わってから車で30分かけて通ったそうです。
 ただ、朝暗いうちから畑仕事を始めて、蕎麦屋が終わって家に帰るので、寝るのは12時を回っていたそうです。睡眠時間は毎日、3〜4時間で、こんな生活をしていては体がもちません。青谷洋治氏が体調を崩し、倒れたある日、2年前に高校に送り出した妹さんが荷物をまとめて立っていたそうです。青谷洋治氏が働いて、離れた町に高校に「先生になりなさい」と言って送り出したそうです。それが、弟か姉かに青谷洋治氏の状況を聞いたらしく、突然、実家に戻ってきて「私が、農家をやるから、兄ちゃんはお蕎麦屋さんの仕事をちゃんとして」と言ってくれたそうです。そして「1日も早く独立しないと家庭が壊れちゃうよ」と言ってくれたそうです。青谷洋治氏は、妹さんの夢を奪ってしまったことに非常に後悔したものの、一日も早く独立して家族に恩返ししたいと思ったそうです。
 「家族に迷惑をかけてまで、この道を志したのだから、必ず成功しなければならない」という一心で青谷洋治氏は修業に励んだそうです。当時、飲食の世界は、一人前になるのに10年はかかるといわれていたそうですが、3年半で独立をすることになります。
 1975年4月、青谷洋治氏は24歳の時、のれん分けの形で、そば・うどん店「すぎのや」を開業、独立しました。この店は、茨城県境町で、20坪ほどの小さなお店でした。それでも席数は40席くらいあったそうです。
 創業後、少しずつ業績を伸ばし、1985年(昭和60年)6月、2号店となる「ばんどう太郎 下館店」を茨城県下館市(現、筑西市)にオープンしました。この時、看板メニューとなる「味噌煮込みうどん」も販売を開始したそうです。また、この2号店から「ばんどう太郎」という名称になったようです。
 「坂東太郎(ばんどうたろう)」とは、利根川のことです。昔から、坂東(関東)にある第一の川の意味で利根川を「坂東太郎」、筑後川を「筑紫二郎(つくしじろう)」、吉野川を「四国三郎」と呼んでいました。青谷洋治氏は、家の近くを流れる利根川に思いを込めて、このような社名にしたのだと思います。
 翌1986年(昭和61年)11月に(株)坂東太郎を設立し、法人組織としました。この頃、「売上日本一」を目指して売上第一主義の経営を進めたそうです。しかし、利益を優先するあまり、退職者が続出し、労働力を失い、倒産の危機に陥ったそうです。追い詰められた青谷洋治氏の耳に聞こえてきたのが、「働いている人が幸せじゃないから人が辞めていくんだ」という母の声だったそうです。これをきっかけに目標を「売り上げ日本一」から「幸せ日本一」に変更し、パート女性を「女将さん」とする独自システムや個人表彰など、従業員のやる気を引き出す取り組みを次々と導入していったそうです。
 現在では、経営理念に「親孝行人間大好き企業」を掲げ、「人が育つ会社、人を育てる会社、人づくり企業」を目指しています。青谷洋治氏は2016年1月に息子の英将氏に会社を承継し、自身は代表権を持つ会長として坂東太郎の経営を支えています。









親子のキリンがいます。











・激辛ネギみそ煮込みうどん



・牡蠣味噌煮込みうどん



・カレーうどん





・ばんどう太郎 総本店
 住所:茨城県猿島郡境町長井戸297-1
 TEL:0280-87-3016
 営業時間:11:00〜22:00
 定休日:無
 駐車場:有
 アクセス:JR、古河駅からバスで女沼仲町、下車、徒歩約9分
 カード:可
 席数:200席
 オープン日:1975年4月