永井食堂

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更新日:
 2024年2月25日



◎永井食堂(2024年1月27日)
 「永井食堂」は群馬県渋川市のキャンプ場やゴルフ場のある山あいを通る国道17号沿いに、山を背に建っています。看板に「うまい 安い 早い」、「もつ煮は日本一」と書かれている通り、もつ煮(定食)のお店として有名なお店です。客席は全てカウンターの26席で、メニューはもつ煮定食を筆頭に、ラーメンや目玉焼き定食、納豆定食もあります。
 「永井食堂」の創業者である永井好平(ながいよしへい)氏は、もともと渋川駅前の屋台で豚のガツやレバーなど、ホルモンを焼いて焼酎など、お酒と一緒に売る商売をしていたそうです。1940年代後半には、現在の場所で2tトラックの荷台部分を使って、うどんやそばを売り始めたそうです。2tトラックの荷台を使って食事を提供していたものの、移動販売はせず、店舗の代わりにトラックを使ったようです。
 まだ高速道路が整備されていない時代だったことから、国道17号線は新潟と東京を結ぶ重要な道路であり、長距離のトラックなどが多く行き交っていました。市街地ではなく、山の中の道路沿いですから、このトラック運転手をメインとした商売だったことが分かります。
 コンビニエンスストアもない時代ですから、トラックを止めることができる広いスペースがあり、うどんや蕎麦を売っていれば、それなりの需要があったものと思います。当時、夜中2時でも営業していると50人ほどが訪れたそうです。商売は順調で、そのうち、お客さんからの「定食も食べたい」という要望に応え、1970代中頃からは定食も提供するようになったそうです。この時、おかずとして屋台営業の時にまかないで作っていた「もつ煮」を出そうと考え、具材、塩加減、柔らかさなど、工夫を重ねて味を調整し、御飯が進んで、疲労も取れるような味を探求したそうです。
 そして、「冷凍のもつを使わない」、「味噌は甘辛く奥行きのある味わいになるように越後味噌と信州味噌を合わせる」、「食感の差を楽しめるようにコンニャクも使う」などによって美味しいもつ煮を作ることに成功したそうです。この永井好平氏が発明したレシピで作られたもつ煮は人気になり、口コミでトラックドライバーの間に広がり、ますますお店は繁盛したそうです。
 そのうち、お客さん達が口を揃えて「日本一のもつ煮だ」と褒めてくれたことから、その後、看板にも表記するようにしたそうです。また、この永井食堂のもつ煮が広まると、そのうち群馬県の名物の1つとして、群馬県内でもつ煮を提供する店が増え、いつの日か「群馬県名物もつ煮」となったそうです。もつ煮を群馬県内に広めたのは、永井食堂の永井好平氏だったそうです。
 その後、1994年からもつ煮込みを「もつっ子」として通信販売を始めたそうです。通信販売を始めたきっかけは、店で出していたもつ煮が大好評で、お客さんが鍋やタッパーを持って来て「3人前ください」などと、持ち帰り用に注文をしていたことからだそうです。持ち帰り用も店の大鍋で作り、個包装も手包みだった時期もあったそうですが、需要に応えるため1996年に専用の工場を作り、もつ煮を作るようにしたそうです。
 現在は永井好平氏の娘である永井昭江さんが女将となってお店を切り盛りしています。現在でも「うまい、安い、早い」にこだわり、創業以来、変わらない味を常に皆様に愛されるよう日々努力しているそうです。「もつ煮」に使用するもつは、柔らかくクセが少ない国産の小腸を厳選しているそうで、冷凍は一切使用していないそうです。上質で新鮮なもつの使用を徹底することで、味わい深く旨みが凝縮された「もつ煮」を提供できているそうです。また、味噌は越後味噌と信州味噌を独自にブレンドし、絶妙な甘辛いバランスに仕上げているそうです。







・もつ煮定食





・永井食堂
 住所:群馬県渋川市上白井4477-1
 TEL:0279-26-3988
 営業時間:9:00〜18:00
 定休日:日曜日、祝祭日、年末年始、GW、盆など
 駐車場:有
 アクセス:関越自動車道、赤城ICより車で約5分
 カード:不可
 席数:26席(カウンターのみ)
 オープン日:1965年