ハッピーバーグ(Happy Burg)

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更新日:
 2024年1月8日



◎ハッピーバーグ(Happy Burg)(2024年1月15日)
 「ハッピーバーグ(Happy Burg)」は群馬県高崎市に本社がある株式会社GGC(創業:1975年(昭和50年)、資本金:300万円、代表取締役:福島健司)が運営しているハンバーグとステーキをメインとしたお店です。
 もともとは1975年(昭和50年)頃、首都圏を中心に全国にチェーン展開をしていた「G.G.C.」というドイツ居酒屋があり、全国で100店舗ほどを展開していたそうです。現社長の福島健司氏の父である福島健一氏と母、和江さんは、この「GGC」という店で手伝いをしていたそうです。ある日、前経営者から、「店をやってみないか。」と声をかけられ、成り行きで店を引き受けることになったそうです。福島健一氏は、それまでトラックの運転手をしてたそうですが、手先が器用で料理が好きだったこともあり、「GGC」を譲りうけることにしたそうです。
 当時は高崎市新紺屋町にあった20坪弱の店だったそうです。ドイツビールとソーセージ、生ハムというドイツパブをイメージした料理をメインとして、当時は珍しかった「ステーキ」、「ハンバーグ」もいち早くメニューとして取り入れていたそうです。ドイツではジャガイモ料理が主流ということで、「ジャーマンポテト」をメニューに入れたものの、ドイツの味では評判が悪かったっため、高崎の人が好きな味にアレンジしたところ、ビールのおつまみにもう1品と大人気になったそうです。ボリュームがあるメニューに手作りの美味しい料理、夫婦の人柄もあり、お店は大繁盛をしたそうです。
 1983年(昭和58年)、店を初めて8年、常連さんから「これからは郊外がいい」とアドバイスされ、福島健一氏は48歳の時、思い切って坪20万円で85坪を買い、現在の高崎本店のある緑町に店舗兼住宅を建てました。現在では多くの飲食店が出店している北部環状線沿いですが、開店当時は「GGC」だけがポツンと建っている状態だったそうです。店舗が35坪40席、敷地が85坪、駐車場は2台という悪条件でのスタートでした。
 しかし、周辺地域の空き地に車を置いて、GGCに来店するお客さんが多かったそうです。福島健一氏は、そんなお客様に「来てよかった」と思って帰ってもらいたいと強く思うようになったそうです。そして「街の中でやっていたようなドイツパブの料理だけでは、お客様によろこばれない。」と考え、ハンバーグとステーキ、軽い食事をメニューに加え、パブから飲食店へとコンセプトを変えていったそうです。また、ランチメニューも充実させたそうです。当時、全国的に洋風ファミリーレストランがたくさん出来てきていたので、ハンバーグとステーキをメインにしたお店は時代に合い、人気となっていたそうです。そして、さらに3年後の1986年には隣の店舗をかり、新たに宴会場を開店したそうです。
 しかし、その1986年、GGCの目の前に「ステーキのどん」が出店したそうです。日本最大級のステーキチェーンとして人気のある「ステーキのどん」には、毎日、お客様の列が出来ていたそうです。そのせいか、GGCは閑古鳥がないていたそうです。ただ、宴会場は好調で、そのおかげで何とか食いつなぐことができたそうです。
 そんな中、何とかお客様にもう1度、来てもらいたいと福島健一氏、妻の和江、お店の看板娘となっていた福島健司の姉の3人で試行錯誤する日々が続いたそうです。そんな中で誕生したのが「カットステーキセット」だそうです。ハンキング牛肉を食べやすくカットし、スープ、サラダ、ドリンク付で1,000円という価格に設定したそうです。ドレッシング、ステーキバターを自家製に変更したそうです。
 また、「ステーキのどん」に来るお客様は、お肉が食べたいのだから、必ずGGCにも来てくるはずと発想を変え、「ステーキのどん」に来たお客様が外で待っている時や、窓側の席に座った時に、気がついてもらえるように看板を作り、GGCでもステーキが食べられる事をアピールしたそうです。また、信号待ちの人の目にとまる高さの大きな看板も設置したそうです。これが功を奏し、だんだんお客様が来てくれるようになり、店に活気が出てきたそうです。
 そして1993年、23歳での結婚を機に、福島健司氏は二代目として経営を任されることになりました。その後、1997年には店舗の改装をしたりと、少しずつ、売上が上がっていったものの、月商600万円を頂点とし、少しずつ、売上にかげりが出てきたそうです。それまでは独学で経営してきたものの、限界を漢感じ、2001年7月、飲食店コンサルタントに指導を受けることにしたそうです。
 そんな中、2001年に狂牛病(BSE)が発生しました。狂牛病(BSE)のニュースが報じられると、来客数が減っていったそうです。さらに、当時のGGCの主力商品であった「ハンキングステーキ」の原材料であるアメリカ産牛肉が入りにくくなり、お客様がきても、ステーキを提供することが出来なくなったそうです。
 さらに2001年12月に日本で3頭目の狂牛病(BSE)が群馬県産の肉牛から発生すると、売上は激減したそうです。その時はメニューの8割以上が輸入牛を使用したステーキだったものの、そのステーキが売れない状況になったそうです。12月は1年で1番売上のある時であり、悩んでいる暇はなく、それまではサイドメニューだったハンバーグに力を入れることにしたそうです。幸い、日本産のハンバーグの材料は簡単に手に入れることができたそうです。そこで、「今できることは、なんなのか?」と試行錯誤した結果、「GGCハンバーグ」が誕生したそうです。大手チェーン店では絶対に真似できない徹底した「手作り」へのこだわりが詰まっているそうです。
 まず、材料にこだわり、輸入牛と豚肉の合挽きで作っていたハンバーグの材料を全て日本国内産に切り替え、柔らかく食べられるように肉の挽き方、配合を見直したそうです。また、ソースにこだわり、デミグラスソースを粉から作るように変更したそうです。ハンバーグの形や見た目のボリューム感にこだわったそうです。さらに、こだわりの生ハム、自家製オニオンフライなどのトッピングや、マヨネーズも自家製に変更したそうです。
 このGGCハンバーグが好評となり、売上が回復し、2002年には年商1億円を超えたそうです。そして2003年8月に有限会社HAPPY ISLANDを設立しました。しかし、2004年に飲酒運転規制が強化されると宴会需要が低下したそうです。そこで郊外の店でアルコールを主力とした商売は厳しいと判断し、宴会場をやめ、レストラン部門に集中することにしたそうです。
 2007年4月7日に2店舗目となる「黒毛和牛ハンバーグ Happy Burg(ハッピーバーグ)」を高崎市中泉町に開店しました。「外食するという楽しい時間をたくさん味わってもらいたい。」と思い、黒毛和牛ハンバーグに力をいれたそうです。また、当時はまだ少なかったサラダバー、スープバーも導入したそうです。サラダバーには、ただ切った野菜を並べるだけでなく、1〜2品、手作りの品を入れるようにしたそうです。また、スープバーは、ランチは手作りのコンソメスープ、ディナータイムはGGCで人気のポタージュスープに工夫を凝らし、スープバーでも美味しく食べてもらえるスープに改良して提供したそうです。
 そのお陰で2店舗目も順調で、さらに2009年には3店目、「びふてき屋」を開店しました。しかし、この3店目、「びふてき屋」は予想以上に苦戦したそうです。滑り出しは順調だったそうですが、その後は計画とはかけ離れた売上しかない日々が続いたそうです。当時、いろいろな業態でステーキとハンバーグを販売したいと思っていたそうですが、それが裏目に出ているのではないかと考え直し、2011年3月に「GGC 前橋店」へと業態変換をしたそうです。
 その「GGC 前橋店」の開店が迫る中、2011年3月11日に東日本大震災が起きました。震災の余震が続く中、2011年3月14日に「GGC 前橋店」が開店しました。しかし、ガソリン不足の影響や世の中全体の自粛ムードの中、売上はさんざんだったそうです。そんな中、追い打ちをかけるように2011年4月には同業種での牛肉ユッケ問題、その後には放射能の風評被害、牛肉価格の高騰、計画停電とマイナス要素ばかりが重なり、2011年7月の決算は赤字だったそうです。結果、2期連続の赤字決算となったそうです。
 3期連続赤字は絶対にできない状態となり、2011年10月からは社内研修を通じて社内体制の見直しを始めたそうです。日々の数値管理の大切さをスタッフに再認識させ、経営理念の唱和や御来店頂いたお客様へのアンケート記入の声かけなど、それまでおろそかになっていた部分を改善したそうです。さらに11月からはソーシャルメディアを利用した営業活動に力を入れたそうです。
 これらの改革の成果はすぐに現れ、2011年12月からは徐々に業績が良くなり、2012年7月は黒字決算だったそうです。さらに社内での情報共有とIT化、ソーシャルメディア活用による露出を行った結果、2013年7月には大幅な黒字決算になったそうです。
 2015年9月にはHappy Burgの2号店として高崎市倉賀野町に「ハッピーバーグ(Happy Burg) 高崎倉賀野店」をオープンさせました。ハッピーバーグの1号店は2021年7月5日に閉店し、2021年10月25日に「GGCキッチン」というテイクアウト専門店にリニューアルオープンしていますので、「ハッピーバーグ」というお店は高崎倉賀野店だけになっています。
 その後、有限会社HAPPY ISLANDは2023年8月に株式会社GGCと社名変更しています。株式会社GGCは2024年1月現在、「GGC」を3店舗、「GGCキッチン」、「ハッピーバーグ(Happy Burg)」の5店舗を運営しています。ちなみに元々あったドイツ居酒屋の「G.G.C.」は、時代の流れの中で本部が無くなってチェーンとしての関係は無くなっているそうです。ただし、店舗名はそのまま利用できたので、コンセプトを変えつつ、店名の「GGC」は、そのまま利用しているそうです。
 ちなみに「GGC」とは、ドイツ居酒屋の看板に書かれていた小父さんのことで、「Great(偉大な)、「German(ドイツの)」、「cook(料理人)」の頭文字だそうです。GGCグループは、ドイツ産のビールやワインと、ヴルスト(ソーセージ)、生ハムを主力としたドイツパブがコンセプトだったので、そGGCと名付けられたそうです。
 ハッピーバーグは黒毛和牛ハンバーグとステーキのお店ですが、群馬県産上州牛を使用したステーキやハンバーグをリーズナブルな価格で提供しているので人気のお店です。駐車場も広く、使いやすいです。







・1ポンドハンバーグ



・ミネストローネ



・サラダバー



・ハッピーバーグ(Happy Burg) 高崎倉賀野店
 住所: 群馬県高崎市倉賀野町2675-1
 TEL:027-387-0925
 営業時間:11:00〜22:00
 定休日:無
 駐車場:有
 アクセス:JR、倉賀野駅から徒歩約20分
 カード:不可(JCB、AMEX、Diners、VISA、Master)
 席数:74席
 オープン日:2015年9月14日