資さん うどん

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更新日:
 2020年9月30日



◎資さん うどん(すけさん うどん)(2020年10月5日)
 「資さんうどん(すけさんうどん)」は、福岡県北九州市に本社を置く株式会社資さん(すけさん)(本社:福岡県北九州市小倉南区、設立:1980年(昭和55年)12月10日、資本金:5,000万円、代表取締役社長:佐藤崇史)が運営しているうどんのチェーン店です。
 創業者の故・大西章資(おおにし・しょうじ)氏は、1942年生まれで、北九州市戸畑区の出身です。戸畑高校を卒業した後、最初は全く違う仕事をしていたそうです。大西氏は24歳の時、生まれ育った北九州市戸畑区で家電製品の修理会社を興しました。専門学校で身につけた技術を生かし、毎日20〜30軒の家を訪ね、真空管テレビやステレオなどを直していたそうです。テレビの修理を終え、ブラウン管と画面のガラスとの間のくすみをきれいにふき取ると、「新品になったみたい」と客が大喜びしてくれ、「修理するだけでなく、付加価値をつければお客さんはもっと喜んでくれる」と気づいたそうです。しかし、時代が変わり、真空管を使った製品から電子回路を使った製品への転換が進み、古い技術しか持たなかった「自分の出番はなくなった」と4年で廃業したそうです。しかし、それまでの仕事で、ある程度の資金がたまっていたそうです。
 1971年、北九州市内でうどん屋を2店、営んでいた知人に請われ、戸畑区の1店を譲り受けて開業したそうです。しかしながら当初は、客足が伸びなかったそうです。原因は味にあると考え、2年かけて日本中のうどんを食べ、1年半かけてスープの試行錯誤を重ねたそうです。その結果、ある客から「マスター、うまかった。また来るよ」と声を掛けられ、現在まで続く鯖、うるめ、昆布、シイタケなどを使った出汁を完成させたそうです。
 そして1976年(昭和51年)1月に奥さんと二人三脚で北九州市戸畑区土取町に一枝店をオープンしたそうです。詳細が分かりませんが、1971年からのお店は、雇われ店長だったのでしょうか?1976年に独立し、自分のお店を出したということでしょうか。また、この時、すでに「資さん」だったのかについても情報がなく、分かりません。Webで調べても「一枝店」としかなく、何の「一枝店」なのかが不明です。その後、1980年(昭和55年)12月10日に有限会社さぬき屋食品を設立していることから、「さぬき屋うどん」なのかもしれません。このあたりは、謎のままです。
 その後、事業が軌道に乗り始め、多店舗展開をする中で屋号を「さぬき屋」から「資さん」に変えたという情報もありますので、途中で「資さん」になったのかもしれませんが、どこからが「資さん」なのかは分かりません。
 「資さん」の店名は、社長の大西章資氏の名前から付けられたことは間違いありませんが、何故、「資さん」なのかも理由が分かりません。大西章資氏は、「すけさん」と呼ばれていたのでしょうか。なぜ、「すけさん」なのでしょうか。「資」が何故、「すけ」なのでしょうか。どこにも解説がありません。謎だらけです。
 大西章資氏は、うどん屋を始めた頃、味で苦労したことから、「うどんは、出汁が命。作りたてでないと美味しくない。」との結論に至っており、この点にこだわりをもっていました。そのため、「資さん」では、出汁は工場で一括生産せず、現在でも各店舗で1日、数回、手作りしているそうです。さば節を多く使うことで、濃い旨味の出汁を作っています。
 また、創業当時の主なお客さんは、北九州の労働者の皆さんだったそうです。このため、当時、画期的な24時間営業を行い、工場労働者の朝御飯、夕御飯、ドライバーさんの夜食など、様々なニーズにこたえていったことで、サイドメニューも増えていったようです。
 麺は、本社併設の工場で作っています。大西章資氏は、もともと讃岐製法で作っていたのですが、讃岐うどんのように硬めだと北九州の人には合わないだろうということで、やわらかめのモチモチした触感の麺が開発されたそうです。あまり太いと麺が硬めに仕上がり、モチモチ食感が守れなくなるため、他の福岡うどんと比べると少し細めの麺になっています。
 天かすやとろろ昆布が入れ放題、漬物も取り放題という点も「資さん」の特徴です。また、蒲ぼこには「資さんうどん」の「資」の字が入っているオリジナルです。
 また、ぼた餅が売っているのも大きな特徴です。「資さん」のぼた餅は、おやつという感じではなく、塩気が効いていて甘さ控えめのボタモチです。これは北九州、小倉の屋台文化がルーツだそうです。屋台では、ぼた餅を売る文化があったようで、この文化を大西章資氏が取り入れ、ある店舗でぼた餅を売り出したのがきっかけだそうです。それが好評だったため、全店舗に広がり、現在でも続いているそうです。このぼた餅も、各店で手作りしています。北海道産小豆を100%使っていて、餡子と餅米のバランスが絶妙です。
 2014年には北九州市を中心に38店舗を運営するまでに発展していましたが、大西さん夫婦は後継者問題に悩んでいたそうです。2012年当時、大西章資氏は金融機関と打合せを重ねていたそうです。大西章資氏が2015年7月7日に73歳で亡くなると、福岡銀行などが出資する「株式会社福岡キャピタルパートナーズ(本社:福岡市博多区)」が株式を取得し、2代目社長として横山米治氏を送り込みました。
 その後、横山米治社長は、社内の組織を改革しながら事業の売却先を探していたようです。2018年に投資ファンド「ユニゾン・キャピタル株式会社(本社:東京都千代田区)」が買収することになり、2018年3月30日に株式会社資さんの全株式を取得しました。
 ユニゾン・キャピタルは2018年3月2日にナインヌードル株式会社(本社:東京都千代田区)を設立しました。そして2018年8月1日に「株式会社資さん(本社:北九州市小倉南区)」を吸収し、さらに「ナインヌードル株式会社」は、商号を「株式会社資さん」に変更しました。これにより、旧、株式会社資さんは、消滅したことになります。さらに新「株式会社資さん(旧、ナインヌードル)」は、2018年8月10日に本社を福岡県北九州市小倉南区に変更し、書類上は旧、株式会社資さんと全く区別がつかない状態になりました。
 ユニゾン・キャピタルは、3代目社長としてソニー、ボストン・コンサルティング・グループ、ファーストリテイリングなどで経験を積んだ佐藤崇史氏を送り込みました。新体制では「北九州の資さんから九州の資さんへ」という目標で北九州地域だけでなく、まずは九州全域への進出を考えているそうです。2019年7月には佐賀県に初出店、2020年4月には熊本県にも初出店し、店舗数が47店舗になりました。







・ごぼ天うどん
 「ごぼ天」とは、ゴボウの天ぷらです。出汁につかっていない揚げたてサクサク食感のゴボウと、出汁につかったフワフワの食感を楽しむことができます。





・カツとじ丼(みそ汁付)
 カツとじ丼の豚カツは生パン粉を使っているので、サクサクしていて味が染みこみやすいのが特徴です。少し味は濃いめです。





・牛丼



・資さん うどん 一枝店
 住所:福岡県北九州市戸畑区土取町1-19
 TEL:093-881-8248
 営業時間:9:00〜24:00
 定休日:無
 駐車場:有
 アクセス:一枝入口バス停から徒歩1分
 カード:不可
 席数:23.席
 オープン日:1976年1月