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更新日:
2019年4月30日
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◎濱田屋(2019年4月30日)
濱田屋は愛媛県伊予市にある創業明治25年(1892年)の老舗定食屋です。古い町並みの伊予市灘町商店街の中でも目立つ歴史を感じさせる建物です。店内も、昭和レトロな雰囲気です。黒電話や年季が入った食器棚(ガラスがはまっていないので明治時代くらいと思われる)など、今では探すことも難しいような品々が、ごく普通に置かれています。
このお店の名物に「かつ丼」があります。ただ、こちらのカツ丼は普通のカツ丼とは違っていて、特徴的なのです。関東では「カツドン」と言えば、豚カツを出汁汁、玉子でとじて御飯の上に載せたものを思い浮かべます。もちろん、玉子でとじたりしないで特製ソースにくぐらせて御飯の上に載せたカツ丼や、トンカツをそのまま(付け合わせのキャベツやトマトなども!)御飯の上に載せたカツ丼や、ソースカツ丼などもありますが、このお店のカツ丼は、これらとも違うのだそうです。
濱田屋のカツ丼は、卵でとじていなくて、御飯に出汁をかけ、揚げたてのトンカツを乗せただけというシンプルな(?)カツ丼です。豚カツにはソースも醤油もかかっていないので、味がないじゃん!と思ってしまう一品です。
しかし、実際に食べてみると、揚げたてのサクサクとした食感の豚カツは美味しいし、御飯には地元のムロアジ節を使ったタレがたっぷりとかけられていますので、豚カツと御飯を一緒に食べれば美味しいし、御飯だけでも美味しいです。
現在の店主は、1997年頃、お兄さんから後を継いで六代目となった濱田芳雄さんです。濱田さんの話では、カツ丼を店で出すようになったのは昭和30年頃だそうです。四代目であるお父さんが「カツ丼」の存在を知り、お店で出すことを考えたそうです。しかし、実際にカツ丼を見たことも、食べたこともなかったので、どのようなものか分からなかったそうです。そこで、「天丼は天麩羅が御飯の上に乗っているのだから、カツ丼も同じように豚カツを御飯の上に載せるのだろう」と思い、うどんつゆを使ったカツ丼を考えついたそうです。(広報いよし、2012年1月号)
中華そばも人気の一品だそうです。中華そばのスープも、カツ丼と同じくムロアジ節を使った出汁をベースにしているそうです。野菜の甘みを感じる優しい味の中華そばでした。
・半かつ丼、半中華セット
・濱田屋
住所:愛媛県伊予市湊町21
TEL:089-982-0145
営業時間:11:00〜18:30
定休日:不定期
駐車場:有
アクセス:伊予鉄道、郡中線、郡中駅から徒歩2分
カード:不可
オープン日:1892年(明治25年)
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