おか泉

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更新日:
 2018年2月25日



◎おか泉(2018年2月23日)
 おか泉は、ひや天おろしというメニューが有名なうどん屋さんです。休日には行列ができ、1日に1,000人ものお客さんが来るという超有名店です。
 社長の岡田文明氏は兵庫県出身です。大阪で飲食業を営む親族の姿を見て育ち、小学校1年生の頃から「飲食業界で身を立てる」と決めていたそうです。当初は大阪で就業しようと思っていたそうですが、父親から「和風出汁を学ぶなら讃岐うどん」と言われ、高校卒業後の1976年(昭和51年)、うどん県に修行に来たのだそうです。
 そこで「かな泉(かないずみ)」といううどん屋さんに行き、泉川賢社長の下でうどんの修行をしたそうです。最初は紺屋町店、その次に屋島店と、各店舗の先輩から手打ちを教わり、打つ人によって麺が変わることに驚いたそうです。当初は、うどん屋になるつもりはなく、出汁のとり方を学んで3ヶ月くらいで帰ろうと考えていたそうですが、当時のかな泉は成長期で、店舗を増やしている時期だったため、泉川社長の経営姿勢を見ているうちに大阪で開業したいという気持ちと、うどんの道を究めたいという相反する気持ちで板ばさみになったそうです。
 そこで入社3年目に「自分の気持ちを確かめるために一度、辞めさせて欲しい」と相談したところ、泉川社長は「もう一度、讃岐うどんの道に戻りたくなったら、いつでも帰ってきなさい」と送り出してくれたそうです。そして岡田氏は高知の割烹旅館で住み込みの見習いとなり、和食の素晴らしさを学び始めたそうですが、あらためて「自分の人生をかけるのは讃岐うどんしかない」と思い、泉川社長に再入社を願い出て、かな泉に戻ったそうです。
 岡田氏は1980年(昭和55年)に三越店の店長を、その後、箕浦店の店長を任され、いろいろな経験を積んだそうです。そして入社から13年目の1990年(平成2年)に独立を決意したそうです。しかし、当時は丸亀店の店長だったため、後任の店長候補を育てるまではと2年間、辛抱したそうです。
 そして1992年(平成4年)7月、15年間の修行の後、JR、坂出駅の北側におか泉を開店しました。店名は「岡田」と「かな泉」から、一字ずつを取って「おか泉」としたのですが、「かな泉(かないずみ)」と並ぶのは失礼だと考え、「おか泉(おかせん)」という読みにしたそうです。
 独立するにあたり岡田氏は、讃岐うどんの麺は確かに素晴らしいが、これだけで打ち出すには少し弱いのではないかと考え、うどん一品で並みいる全国の麺と勝負できるメニューを作りたいと考え、「ひや天おろし」というメニューを作ったそうです。
 ひや天おろしは、特大の海老の天麩羅が乗ったコシのある讃岐うどんです。茹でたての麺を素早く冷水で締め、揚げたての天ぷらと大根おろしを乗せ、出汁をかけて食べる「ぶっかけうどん」です。讃岐うどんの命は「なめらかなのど越し」と「弾力のある歯ごたえ」と考え、この2つを最高に味わうために水で締めた直後のできたての麺を提供することにこだわっているそうです。
 また海老天にもこだわり、一番食べごろで満足感のあるサイズを選んでいるそうです。天ぷら粉はサクサク感を味わうだけでなく、食べごたえのあるカリカリ感も必要だと考え、薄力粉と中力粉をブレンドした独自の粉を開発しています。さらに揚げ油にはコレステロールゼロでオレイン酸をたっぷり含んでいるキャノーラ油を使い、最後まで軽い食感が楽しめるように工夫しています。さらにレモンをかけることで、その酸味が天ぷらの食感を軽くしてくれると同時に食欲をそそってくれます。
 入居していたビルの立替えをきっかけに1997年(平成9年)3月、現在の宇多津に移転しました。この時、店名を「本格手打ちうどん おか泉」と改めました。また、看板メニューとして定着した「ひや天おろし」の登録商標を取得したそうです。
 おか泉では、店舗で出す麺は100%手打ちだそうです。生地を踏んで鍛える作業を4時間のうちに5回行いますが、最初から強い力で踏みつけるのではなく、生地の反応を確かめながら徐々に力を加えていくのだそうです。さらに踏む人間の体重や、その日の温度、湿度などによっても、踏む時間の調整を行っているそうです。
 店内は和の雰囲気で統一されており、高級感漂う雰囲気です。セルフではなく、価格も普通の香川のうどん屋さんから考えると高めですが、ひや天おろしは、是非、一度、食べてみる価値があると思います。



 下の写真の真ん中にある煙突みたいなものは、並んで待つ人用の暖房です。冬の時期、寒空の中で並ぶ人への配慮です。





・ひや天おろし
 出来たての麺の上に巨大な海老の天麩羅2本がそびえ立ち、サツマイモ、カボチャ、シソの天ぷらが乗っています。麺の上にはネギ、大根おろし、ショウガ、ゴマがトッピングされており、冷たいかけつゆと、レモンが別のお皿で提供されます。店員の方が、「レモンを絞って、つゆをかけてお召し上がりください。」と説明してくれました。



・天ざる(冷)





・特上天ぷら







・こんぴら



・おか泉
 住所:香川県綾歌郡宇多津町浜八番丁129-10
 TEL:0877-49-4422
 営業時間:11:00〜20:00
 定休日:月曜日、火曜日
 駐車場:有(41台)
 アクセス:JR、宇多津駅から徒歩15分
 カード:不可
 席数:50席
 オープン日:1992年7月23日