中華そば いのたに

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更新日:
 2020年10月25日



◎中華そば いのたに(2020年10月25日)
 「中華そば いのたに」は徳島のラーメンを全国に広めた店として知られています。もともとラーメンは徳島では「支那そば」という名称で食べられていました。「中華そば いのたに」は、猪谷勵(いのたに・すすむ)さんが1965年(昭和40年)に創業したラーメン屋さんです。現在は2代目の店主、猪谷貴雄氏がお店を引き継いでいるそうです。
 猪谷勵さんは1933年(昭和8年)、徳島県海部郡に生まれ、遠洋漁業の船乗りをした後、製粉会社に勤め、営業をしていたそうです。その時、出張で和歌山や岡山、大阪などへ出向いた時、行く先々で食べていたラーメンにはまり、ラーメン好きになり、いつしか「自分でやるなら、ラーメン(中華そば)を一生の仕事にしたい」と思うようになったそうです。
 その後、製粉会社を退職し、1956年(昭和31年)に「猪谷食堂」を開店し、うどん、中華そば、お好み焼きなどを提供していたそうです。ただ、独学で店を始めたため、納得のいく中華そばができなかったそうです。店をやりやながら中華そばの試作を続けたそうです。胃が弱くても毎日食べられる、自分の身体に合う中華そばをつくりたかったそうです。脂っこくなくて、あっさりしたラーメンが目標だったそうです。猪谷励さんはスキヤキ風のラーメンで発想したそうです。
 また、その当時では珍しい製麺機を導入し、ひとすすりで食べられる20センチほどの短めの自家製麺を作りました。すき焼き風味に味付けしたバラ肉を麺に乗せ、月見うどんにヒントを得て生卵を落とすようにしたそうです。そして1933年(昭和40年)に中華そば1本にしぼり、中華そば専門店にしたそうです。
 「中華そば いのたに」の名前を有名にしたのは、横浜市にある「新横浜ラーメン博物館」に出店したことです。1999年に新横浜ラーメン博物館に期間限定で出店して以後、全国的に「徳島ラーメン」というものが知られるようになったようです。当時、「新横浜ラーメン博物館」は、全国であまり知られていない「ご当地ラーメン」を発掘し、その地域のラーメン店を約1年間の期間限定で出店してもらっていたそうです。そこで、「中華そば いのたに」を招聘し、「徳島ラーメン」としてPRしたようです。その結果、「徳島ラーメン」という名称がメディアに流れ、有名になったようです。
 店内に入ると、おばちゃんの元気な「いらっしゃいませ!」の声に迎えられます。店内はコの字型の大きなカウンターが2つあり、食券機で食券を購入すると、おばちゃんに「こっちの席で良い?」と席を決められます。
 決められた席について食券をテーブルに置くと、おばちゃんが水の入ったコップをテーブルに置いてくれます。「ごはん」の食券を見たおばちゃんが、「ごはんに沢庵を入れていい?」と聞かれたので、「お願いします。」と答えました。水を飲んで待っていると、水の入ったコップの上にレンゲを乗せてくれました。面白いサービスです。
 中華そばは、煮干などでダシを取ったコクのあるスープに、甘辛く煮つけられた豚バラ肉が乗っています。ごはんに合うばら肉でした。
 12時前にお店に入ったのですが、すでに7〜8割の席が埋まっていました。さらに、その後も続々とお客さんが来て、ほぼ満席です。ただ、お店の回転率も良いようでした。間違いなく大人気のお店です。







・中華そば(大盛)



・中華そば(中盛、肉入り)



・ライス



・中華そば いのたに
 住所:徳島県徳島市西大工町4-25
 TEL:088-653-1482
 営業時間:10:30〜17:00(売り切れ次第終了)
 定休日:月曜日
 駐車場:有(35台)
 アクセス:JR、牟岐線、徳島駅から徒歩約15分
 カード:不可
 席数:35席
 オープン日:1965年