老祥記

このサイトは、日本の地域の情報についてまとめました。

  メニュー

TOPページ 

観光地 

地域情報 

日本のホテル 

日本のニュース 

日本について 

美味しいもの 

海外事情 

海外のホテル 

雑学 

用語辞典 

リンク 


更新日:
 2018年6月12日



◎老祥記(2018年6月3日)
 老祥記は1915年(大正4年)創業の中華まんのお店です。現在、広く知られている「ぶたまん」という呼び名の発祥のお店として有名です。
 1915年(大正4年)に中国、浙江省出身の曹松h(そう・しょうき)さんが来日し、神戸の南京町に包子(パオツ)の専門店を開きました。「包子」とは、小麦の生地で具を包んで蒸した中国の料理のことですが、日本人には馴染みがなかったそうです。中国では古くから「天津包子(てんちんぱおつ)」と呼ばれ、一般的だったそうですが、曹松hさんは、子供の頃から食べ親しんでいたこの天津包子を、日本人好みの醤油味をきかせた商品として改良し、販売したそうです。そして、この包子を「豚饅頭(ぶたまんじゅう)」、と命名して販売したそうです。これが、略され「豚饅(ぶたまん)」として広まっていったそうです。
 一般的な中華まんは生地にイースト菌を使ってふんわりとさせることが多いのに対して、老祥記では麹(こうじ)を使って生地を発酵させているのが特徴だそうです。初代が中国から持ってきた100年前の麹を、今なお培養して使用しているそうです。初代から受け継ぐ麹は、空気や気候によって独自の美味しさに変化します。麹を別の場所に移すと味が変化してしまうため、老祥記の豚まんは、ここでしか作れないのだそうです。この麹こそが、老祥記の豚まんの神髄なのだそうです。
 豚まんの生地は前日からこねて、秘伝の麹を混ぜて発酵させます。翌日、その生地を職人がこねて棒状に伸ばし、一口大サイズにカットします。別の職人がその生地を丸め、具を乗せていきます。それを、さらに別の職人たちが指先で生地の端をつまみあげて、リズミカルに回しながら包んでいきます。熟練した職人は、なんと1分間に13個もの豚まんを包むのだそうです。
 豚バラ肉のミンチに醤油で味付けたネギを混ぜ合わせた餡は、独特の風味としっかりとした旨みがあります。結構、味は濃い目です。タレをつけなくても十分、美味しいです。ただ、好みによって辛子醤油やマヨネーズをつけて食べる人もいるそうです。
 老祥記では1日に1万3000個の豚まんを作っているそうです。しかも売り切れたらお店が閉店になるとのことですので、毎日、1万3000個ずつ売れ続けているのでしょうか。
 店内にはイートインコーナーがあります。行列を進んで店内に入ると、持ち帰りか、食べるか聞かれます。私は店内で食べると言ったのですが、「一人、3個からになります。良いですか?」と言われ、頷いたら、空いている席に座るように言われました。しばらくしたら、熱々の中華まんが運ばれてきました。で、店員さんが「270円です!」って。その場で店員さんに支払いました。テーブルにはお茶も置いてありました。
 秘伝の麹を使って発酵させたコシのある生地は独特の甘い風味が特徴で、中からはジューシーな肉汁と具があふれ出します。噛んだ瞬間にジュワッとあふれ出る肉汁は、小龍包を思わせるほどです。餡の味も濃く、美味しいので、3個でなく、ビールと一緒に6個くらい食べたかったです。









・老祥記(ろうしょうき)
 住所:兵庫県神戸市中央区元町通2-1-14
 TEL:078-331-7714
 営業時間:10:00〜18:30(売り切れ次第閉店)
 定休日:月曜日
 駐車場:無
 アクセス:JR、東海道線、阪神電車、元町駅、徒歩5分
 席数:16席
 オープン日:1915年