神座

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更新日:
 2018年11月10日



◎神座(2018年10月30日)
 神座(かむくら)は、奈良県北葛城郡に本社がある株式会社理想実業が運営しているラーメン屋さんです。奈良県に本社があるため、分類を奈良県にしたいところですが、神座の1号店が1986年7月19日に大阪市の道頓堀に「道頓堀店」を開店したことから始まったので大阪としました。2018年10月現在では東京、千葉、愛知、大阪、京都、奈良、兵庫、和歌山などに46店舗を運営しています。
 創業者の布施正人氏は1949年(昭和24年)に鹿児島県で生まれたそうです。5人兄弟の末っ子で、中学卒業後、3,000円を持って上京し、高級レストランで修業を積み、そこで現在の奥様である維久子氏と出会ったそうです。当時、維久子氏は大学への進学を考えていたそうですが、大学ではなく、自分の夢を共に追いかけてもらうように説得し、その後、結婚したそうです。1974年、25歳の時、1,800万円の借金をして洋食店をオープンしたそうです。
 店の経営は上手くいき、店のオープンから2年で借金を返済し、さらに2号店も出すなど、順風満帆なスタートをきっていたそうですが、1982年(昭和57年)、豪雨によって大和川が氾濫した影響を受け、4,000万円の借金を背負うことになったそうです。その後、2号店は閉店することになったそうですが、3年後には借金を返済した後、ラーメンの将来性を感じ、1985年、36歳の時、ラーメンの道に進むことを決意したそうです。当初、自宅の庭でラーメン作りを始めたそうですが、納得のいく味は出せず、悪戦苦闘を続けること1年半、独自に神座の味を生み出すことに成功したそうです。1986年、4坪のお店をオープンし、当初は経営が苦しかったそうです。そこで、大阪の夜の店に行き、ラーメンを100円で提供するというチケットを配るという宣伝活動を続けると、一度、来た客がスナックの女性を連れて来る、そしてその女性が違うお客を連れてくるという連鎖が起こり、一気に5店舗に拡大したそうです。
 店名の由来は「上座」からだそうです。昔から「上座」は、「一番、偉い人の座る場所」という意味であることから、そのような気持ちで「上座」を「神座」とネーミングし、「かむくら」と読ませるようにしたそうです。どこにもない秘伝のスープと、中国風細麺のバランスが最高だと考えているようです。
 神座では、秘伝のスープを門外不出とする一方、その味を安定して提供するために「スープ・ソムリエ制度」という資格制度を導入しています。平均取得期間は1年ですが、厳しい審査があるそうです。資格を持たない者はスープに一切、触れられないという厳しい管理体制を敷いているそうです。また、物流ルートも、いろんな業者をまたがせて分からないようにしており、スープという形で各店舗に納品しているので、スープのレシピは完全なブラックボックスになっているそうです。
 初めて神座に行き、ラーメンを食べた時は、今までのラーメンとは概念が違うと思いました。ラーメンというより、野菜スープに麺が入っている感じでした。しかし、不味いのではなく、どちらかと言えば、間違いなく美味しいラーメンで、不思議な感じがしました。また、店舗も明るいオープンキッチンの雰囲気で、普通のラーメン屋さんとは違うと思いました。



・おいしいラーメン



・あんかけ丼



・神座 道頓堀店
 住所:大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目7-25
 TEL:06-6211-3790
 営業時間:11:00〜23:00
 定休日:無
 駐車場:無
 アクセス:JR、なんば駅、徒歩10分
 カード:不可
 席数:30席
 オープン日:1986年7月19日