北極星

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更新日:
 2018年10月10日



◎北極星(2018年10月30日)
 北極星は、1922年(大正11年)、北橋茂男氏が「パンヤの食堂」という洋食屋を大阪の汐見橋停留所前(現、大阪市浪速区)で始めたのが最初だそうです。茂男氏は当時、神戸屋パンの前身の神埼屋で働いていて、洋食屋とパン屋を併設していたため「パンヤの食堂」という店名にしたそうです。
 当時は、トンカツもカレーも、何でも10銭だったそうです。当時は、素うどんや銭湯が10銭、ホテルの朝食は1円だったそうです。ちなみにスエヒロのステーキは80銭だったようです。「パンヤの食堂」では、ホテルの朝食の10分の1の値段で洋食が味わえるということで、現在のファミリーレストランのような感じで人気があったようです。
 現在の「北極星」という店名は永井柳太郎氏(衆議院議員、元文部大臣永井道雄氏の父)によって、1936年(昭和11年)に命名されたそうです。永井氏の「生活の道しるべせよ北極の天に輝く明星の如く」という言葉から取ったとのことです。現在は、北極星産業株式会社(本社、大阪市中央区難波)という会社が運営しています。
 ちなみに北極星(当時の「パンヤの食堂」)は、オムレツ発祥のお店とも言われているそうです。(お店の暖簾にも「オムライス発祥の店」と書かれています。)1925年(大正14年)頃、雨具屋の小高さんという常連さんがいたそうですが、この方が胃の具合が悪い方で、いつもオムレツと白ごはんを食べていたそうです。当時20代半ばだった茂男氏が「毎日、同じものを食べているのでは可哀想だ」と思い、ケチャップライスを薄焼き卵で包んだ料理を考案し、小高さんに提供したそうです。これが好評となり、オムライスとしてメニューに載るようになったそうです。
 オムライスが好評となり、大阪府下に23の支店を持つまでになったそうですが、1944年(昭和19年)の空襲で本店以外の店舗は、全て全焼してしまったそうです。1949年(昭和24年)に現在の本社ビルがある場所に北極星ビルを建立し、営業を再開したそうです。現在の心斎橋本店は、1950年(昭和25年)に建てられた純和風の建物です。中庭がある趣のある日本家屋で洋食を食べられるということで、観光客にも人気だそうです。

・北極星 心斎橋本店
 住所:大阪府大阪市中央区西心斎橋2-7-27
 TEL:06-6211-7829
 営業時間:11:30〜22:00
 定休日:12月31日、1月1日
 駐車場:無
 アクセス:地下鉄、御堂筋線、なんば駅、25番出口より徒歩5分
 カード:可(VISA、JCB、AMEX、Diners、MASTER)
 席数:100席
 オープン日:1922年(大正11年)