三朝庵

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更新日:
 2021年1月17日



◎三朝庵(さんちょうあん)(2020年5月14日)
 「三朝庵(さんちょうあん)」は1906年(明治39年)、小石川後楽園でそば屋を営んでいた加藤朝治郎(かとう・あさじろう)氏が、前身の「平野庵」を引き継いで早稲田で開業した蕎麦屋です。「三朝庵」は、「カツ丼」や「カレーうどん」の発祥のお店として知られています。(2018年7月31日で閉店しています。)
 加藤朝治郎氏は、日本橋近くで5代続いた雑貨屋の6代目として生まれ、1874年(明治7年)に商売替えをして、小石川後楽園近くに蕎麦店「三河屋」を開業しました。その後、1906年(明治39年)に早稲田にあった蕎麦店「平野庵」から道具類を引き継ぎ、店舗の地主で家主でもあった大隈重信と店の賃貸借契約を結んで「三朝庵」を開店しました。店名は「三河屋」の「三」、「朝治郎」の「朝」から名付けたそうです。
 1882年創設の早稲田大学(当時は東京専門学校)との縁は深く、創設者で地主でもあった大隈重信が贔屓にしたそうです。大隈家では、しばしば来客に三朝庵の蕎麦を振る舞ったといい、三朝庵は創業時から「大隈家御用達」の看板を掲げていたそうです。また、三朝庵には大隈家専用の重箱が用意されていたそうです。
 カツ丼は1918年(大正7年)に加藤朝治郎氏が作ったそうです。当時、トンカツが夜の宴会での人気メニューだったそうです。トンカツは滅多に口にできない贅沢品で、店で作るのではなく、仕出し屋から取るのが一般的だったそうです。ところが、ある日、予約されていた宴会がドタキャンされたそうです。そこで、急いで仕出し屋に連絡し、断ろうとしたものの、トンカツは届いてしまったそうです。高価なトンカツを捨てるのは勿体ないが、冷めたトンカツを出しても食べてもらえない。困っていたところ、常連客だった学生が玉子丼のよう煮たら柔らかくなるのではないかと言われ、作ったそうです。
 また「カレーうどん」は、洋食ブームに押されて客足が減ってきた時、カレー人気にあやかって作ったとされているようですが、年代や詳細が不明です。

・三朝庵(さんちょうあん)
 住所:東京都新宿区馬場下町62
 TEL:
 営業時間:11:00〜 売り切れ次第終了
 定休日:木曜日
 駐車場:無
 アクセス::東京メトロ、早稲田駅から徒歩約3分
 カード:不可
 オープン日:1906年
 ※ 2018年7月31日で閉店しました。