広州市場

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更新日:
 2023年1月25日



◎広州市場(2023年1月25日)
 「広州市場」は東京都品川区東五反田に本社がある株式会社ワイ・エス・ケー(設立:1991年、資本金:1,000万円、代表取締役社長:山岸裕明)が運営している雲吞麺の専門店です。2023年1月現在、「広州市場」は五反田の本店を始め、大塚、中目黒、西新宿、新宿東口、田町と都内で6店舗を展開しています。株式会社ワイ・エス・ケーは、わんたん麺専門店「広州市場」の他にも、牛すじカレー専門店「Hot Spoon」、串焼き居酒屋「チャコールグリル山武商店」、GRILL & WINE「五反田バル」、五反田漁師バルなどのブランドの店舗を展開しています。
 株式会社ワイ・エス・ケーの創業者である山岸裕明氏は1961年3月11日生まれで、山岸氏の祖父が創業した10坪の小さな米屋が実家だそうです。2代目となる父親がパン屋を始め、1976年(昭和51年)にセブンイレブン五反田店をオープンしたそうです。当時は、コンビニという言葉もなく、セブンイレブンの店舗が全国で100店舗程度だったそうです。しかし、山岸氏が20歳の時に父親が他界したため、明治学院大学を卒業した22歳から父の跡を継いで経営の道に入ったそうです。山岸氏が大学を卒業するまでは、山岸氏の母の義理の弟さんが手伝ってくれたそうですが、たった1店舗の経営に苦労したそうです。
 何とか経営が安定し、もう1店舗を出店し、社員数が4人になった頃、ある銀行の支店長から「山岸さん、これはいい条件です。値上がりします。」と誘われ、20坪の土地を買ってしまったそうです。時は1990年、山岸氏が29歳の時で日本はバブル経済の真っただ中でした。しかし、この土地は数年後に買値の1/4になってしまったそうです。しかも、銀行は冷たくなり、借金の返済はセブンイレブンの利益だけでは全然、追いつかなかったそうです。
 30歳の時、10坪の米屋ではコンビニにも転用できず、米の配達だけでは儲からず、借金の返済が追いつかないことから、思い切って何かできないかと考え、思いついたのがラーメン店だそうです。ラーメン店であれば10坪あれば充分だし、上手くいけば行列もできるし、自分の土地だから家賃もいらないと、リスクが少なくメリットが大きいと考えたそうです。
 しかし自身には飲食の経験が無く、頼りになりそうな人もいなく、シェフを採用する余裕もない状況で困っていた時、飲食の専門誌に繁盛しているラーメン店が取り上げられていたのを読んだそうです。その記事に取り上げられていたのが、「中国ラーメン揚州商人」を展開している株式会社ホイッスルの三好比呂己社長だったそうです。三好比呂己氏と面識があった山岸氏は、すぐに三好比呂己氏に連絡したそうです。三好比呂己氏は山岸氏の相談を聞くと、「そんなのは無謀だ」とは言わず、1ヵ月、様々なことを教えてくれたそうです。
 たった1ヶ月の修業で始めたラーメン店、「広州市場」は最初の半年は赤字が続く、苦しい状況だったそうです。ただ、大赤字ではなく、ギリギリ赤字くらいだったため何とか続けていたところ、1年くらい経った頃に行列ができるようになったそうです。この理由を山岸氏は「マーケティング戦略」だと考えているそうです。「広州市場」はワンタン麺を主力商品としていますが、ワンタン麺自体は広く知られているものの、専門店が少ない状況でした。そこで山岸氏は、他では食べられないワンタン麺を主力商品にすることで、素人集団でも勝てるチャンスがあると考えたそうです。
 その後は、徐々に業績が向上していったようですが、2号店をオープンしたのは案外遅く、6年くらい経ってからだそうです。銀行に嫌悪感があったため、借金もせず、融資も受けずに立ち上げたそうです。また、この間にセブンイレブンをもう1店舗、オープンしています。経営の安定を考えながらの戦略だと思います。ちなみにセブンイレブンを経営しているのは株式会社山岸商店(設立:1969年)という別会社で、2019年11月時点では5店舗を運営しています。
 「広州市場」のワンタン麺は素材、手包み、スープにこだわった逸品です。時間がたつと肉の味は劣化するということで、朝、挽きたてのひき肉を真空パックにして、鮮度を保っているそうです。また、美味しさ持続させるために、開封してから12時間以内に全て処分しているそうです。ネギも当日朝入荷した物だけを使用しており、常に新鮮なワンタンを提供しているそうです。さらに雲呑の茹で汁でスープの味が変わらないように湯切りを2回行い、しかも網を変えることで茹で汁が残らないようにしているそうです。
 そんな自慢の雲吞は、そのまま食べても美味しいのですが、テーブルの上にある自家製食べるラー油+お酢、玉ネギ甘酢、塩生姜、黒酢、韓国唐辛子味噌などと一緒に食べても美味しいです。味を変えられるので、10個の雲吞でも、飽きずに美味しくいただくことができます。私は粗びき肉汁雲呑麺と本気の魯肉飯を注文したのですが、ワンタンメンは、結構なボリュームでした。雲吞10個も大きいですが、麺の量もしっかりあって大満足でした。女性には多すぎると思いましたが、ミニサイズもあるようですので安心です。メニューがたくさんあるので、何度か通いたいお店ですね。











・粗びき肉汁雲呑麺(醤油)





・本気の魯肉飯



・広州市場 五反田店(本店)
 住所:東京都品川区東五反田1-21-10
 TEL:03-3441-4738
 営業時間:11:00~23:00
 定休日:年末年始
 駐車場:無
 アクセス:JR、五反田駅、東口から徒歩約2分
 カード:不可
 席数:31席