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更新日:
2022年4月20日
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◎石の家(いしのいえ)(2022年4月20日)
「石の家(いしのいえ)」は、JR、新宿駅の東南口から徒歩3分くらいの場所にある中華料理店です。創業は1954年(昭和29年)という老舗のお店です。昭和を代表するコメディアンで美食家でもあった古川緑波の「ロッパの悲食期」に収められているエッセイ「ああ東京は食い倒れ」の中で紹介されています。
現在は、1984年(昭和59年)に改築され、ビルの地下にお店を構えていますが、創業当時は2階建ての一軒家で、2階には座敷があったそうです。また、1階部分の外壁は石造りだったようです。店名は、創業者が近隣の採石建材店と懇意にしていたことに由来するそうですが、外壁が石造りなら「石の家」という店名も納得です。現在は、白い外壁のビルなので、「石の家」という店名が不思議な感じです。
現在は賑やかな場所ですが、創業当時は新宿西口の思い出横丁のような雰囲気の場所だったそうです。駅前に屋台が立ち並び、そのなかには台湾料理店があり、その店主が「石の家」の常連だったことから様々な料理のレシピを教わり、台湾料理も提供するようになったそうです。また、創業時は餃子と焼きそばとタンメンの3つだけしかなかったそうです。これらは、メニューが増えた現在でも食べることができ、同店を代表する人気料理になっています。
創業当時の味を伝える「やきそば(太麺、しょうゆ味)」は、開店当初は50円だったそうです。細麺ではなく太麺で、ソース味ではなく醤油味です。醤油、塩、うまみ調味料などで味付け、ゴマ油が効いているのがポイントです。うどんのような太麺が、ブヨブヨの食感でブチブチ千切れます。麺の量は200gで、創業当時から同じ製麺所に特注しているそうです。ファストフード店が普及する以前は、安くて美味しくて腹一杯になると学生に大人気だったそうです。
焼きそばと並ぶ名物が「ソース五目炒飯」です。炒飯とそばめしの中間のようなメニューで、スパイシーでソースの味が強いです。餃子の皮は、かつては自家製だったそうですが、現在は、麺類を特注している製麺所に作ってもらっているそうです。
また、タンメンは通常のタンメンと、昔ながらの太麺タイプの2種があります。鶏と豚のガラを中心に前日から約8時間炊いたスープをベースにして野菜などの甘味が加わります。スープは白濁していないあっさり系ですが、奥深い旨味があって飲み干したくなる一杯です。
・焼きそば
・中華丼
・餃子
・石の家(いしのいえ)
住所:東京都新宿区新宿3-35-4 ユーコービル地下1階
TEL:03-3354-9334
営業時間:11:30〜23:50
定休日:無
駐車場:無
アクセス:JR、新宿駅、盗難口から徒歩約3分
カード:不可
席数:30席
オープン日:1954年(昭和29年)
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