バーミヤン

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更新日:
 2021年10月17日



◎バーミヤン(2020年7月10日)
 「バーミヤン」は、すかいらーくグループが運営している中華料理のファミリーレストランです。「すかいらーく」は、もともと1962年4月4日に横川端(ただし)、茅野亮(たすく)、横川竟(きわむ)、横川紀夫の横川(よこかわ)4兄弟が、東京都北多摩郡保谷町(現、西東京市)の「ひばりが丘団地」と道路を隔てて向かい合う30平方メートルほどの小さな食品マーケットの一角に食料品店「ことぶき食品有限会社(資本金200万円)」を設立したのが始まりです。その後、ファミリーレストランを運営することを考え、1970年7月7日(火)、東京都府中市にファミリーレストラン第1号店、「スカイラーク」(国立店)を開店しました。
 1号店オープンから5年後の1975年には100店舗を達成すると、多様なニーズに応えるために多角化展開をしていき、イタリアン(トマトアンドオニオン、1979年8月)、コーヒーショップ(ジョナサン、1980年4月)、和食(藍屋、1983年11月)などに事業を拡大し、中華料理のレストランとして1986年4月に開店したのが「バーミヤン」です。1号店の場所は、東京都町田市です。ちなみに「ことぶき食品有限会社」は1974年11月に「株式会社すかいらーく」に社名を変更しています。また、さらに、すかいらーくの純粋持株会社化に伴って、すかいらーくが行ってきたレストラン事業全般は吸収分割の方式によって2016年1月1日から、子会社の「株式会社すかいらーくレストランツ(本社:東京都武蔵野市、設立:2015年9月、資本金:1,000万円、代表者:大川原利明)」が承継しています。
 「バーミヤン(Bamiyan)」という名称は、都市名です。アフガニスタンのほぼ中央部、カーブルの北西約240kmに位置するバーミヤーン(バーミヤン)州の州都が「バーミヤーン(バーミヤン)」です。現在も栄えている都市ですが、ファミリーレストランの名前は、現在の都市名である「バーミヤン」ではなく、かつて、この地で栄えていた古代の都市、「バーミヤン」が由来だそうです。
 「バーミヤン」は、かつてのシルクロードの道中に位置していることから、「かつて西洋と東洋の文化を結び付ける中継地点として栄えた「バーミヤン」のように、中華料理を通して人と人を結び付ける中継地点でありたいという願いを込めて」、名付けられたそうです。「バーミヤン」1号店の店内には、「『バーミヤン』の由来は、シルクロードの中心地にあったアフガニスタンの古都の名前。隊商の休息の場、東西の文化交流の地として栄えました。私たちバーミヤンは、世界をクロスオーバーさせた新しい中国料理をお届けします。」という説明が地図と一緒に掲げられていました。
 この古都、バーミヤンは、チンギス・カンによって建国されたモンゴル帝国による西征(征服戦争)によって、1219年に攻撃を受けました。この時、チンギス・カンの次男、チャガタイの次男、モエトゥケンが流れ矢を受けて戦死したため、この報復として、チンギス・カンは「バーミヤーンには草一本も残すな」という命令が出されたとされ、ニーシャープール、ヘラート、バルフ、といった古代からの大都市も略奪され、完全に破壊されてしまったそうです。
 古代都市バーミヤンの近郊にあるバーミヤン渓谷は石窟に掘られた巨大な石仏像、壁画で有名です。1世紀頃から石窟仏教寺院が開削され始めたそうです。5〜6世紀頃には高さ55m(西大仏)と38m(東大仏)の2体の大仏をはじめとする多くの巨大な仏像が彫られ、石窟内にはグプタ朝のインド美術やサーサーン朝のペルシア美術の影響を受けた壁画が描かれました。バーミヤンの仏教文化は繁栄をきわめ、630年に唐の仏僧、玄奘がこの地を訪れた時、大仏は美しく装飾されて金色に光り輝き、僧院には数千人の僧が居住していたそうです。
 しかし、1979年のソビエト連邦のアフガニスタン侵攻以来、アフガニスタンで続いてきたアフガン紛争によって大きな被害を受けてきました。2001年には当時のアフガニスタンを支配していたターリバーン(Taliban)政権の手によって巨大な仏像は爆破され、遺跡は壊滅的な被害を受けました。紛争終結後の調査によって、一連の混乱と破壊によって、大仏のみならず、石窟の壁面に描かれた仏教画のおよそ8割が失われたと報告されているそうです。
 また、「バーミヤン」のロゴマークは「桃」です。「桃」は中華料理の思想である「医食同源」と、不老長寿の象徴であることから採用されたそうです。また、「桃李不言下自成蹊(とうりものいわざれど、おのずとみちをなす)」という中国の詩にも影響を受けているそうです。この詩の意味は、「桃や李(すもも)は何も言わないが、その素晴らしい花や味のために多くの人が集まり、下には自然に道が出来る」ということで、お店に多くの人が集まってほしいという願いがあるのだと思います。
 1986年に町田市の鶴川に「バーミヤン」の1号店を開店した「株式会社すかいらーく」は、翌1987年12月に全額出資子会社である「株式会社バーミヤン」を設立し、関東地方と関西地方を中心に「バーミヤン」の店舗展開を行っていきました。
 「株式会社バーミヤン」は1997年7月に株式を店頭公開しましたが、1999年に親会社の「株式会社すかいらーく」と合併して1999年7月に上場廃止となりました。合併以降は、「株式会社すかいらーく」内のバーミヤンカンパニーとして事業を進めていきました。
 2000年代の最盛期には、全47都道府県に出店が完了し、全国で720店舗にまで増えましたが、その後、競争の激化によって不採算店舗が増えていったようです。その結果、すかいらーくグループの事業改革の一環として不採算店舗をガストなどに転換、あるいは閉店していきました。最も採算が取れなかった北海道の10店舗は、2008年7月に一斉に閉鎖し、北海道から撤退しました。これを皮切りに2009年には九州から、さらに東北からも撤退しました。
 その後、2018年に秋田県秋田市に、2020年4月には北海道帯広市と九州、福岡県太宰府市に再進出しています。現在では340店舗ほどの大半が関東、中部(北陸除く)、関西に集中しています。





・中華丼







・担々麺



・冷やし担担麺





・ミニラーメン



・餃子



・麻婆炒飯





・台湾大唐揚げ炒飯



・豚肉生姜焼きチャーハン



・天津炒飯





・黒マー油の味噌ラーメンと点心セット





・鶏肉と茄子の甘辛味噌炒め



・回鍋肉定食(餃子付き)





・バーミヤン
 住所:東京都町田市大蔵町188
 TEL:042-737-7078
 営業時間:10:00〜翌02:00
 定休日:無
 駐車場:有
 アクセス:小田急電鉄、小田原線、鶴川駅駅から徒歩約12分
 カード:可(JCB、AMEX、Diners)
 席数:118席
 オープン日:1986年4月2日